風と共に去りぬ 第2巻 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102091074

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  • 南北戦争の戦禍が拡大。北軍はじわじわと南進。スカーレットが滞在するジョージア州アトランタに迫る。戦争の暗雲がたちこめ、敗色が濃厚になってゆく。その様相、ディテール描写が巧みで読ませる。

    *****

    アトランタ市街は北軍に攻囲され、そして南軍は撤退。同市は陥落、火の海となった市街をスカーレット達は脱出。南郊外のタラへ向かうのであった。

  • ハリウッド名作映画の原作 全5巻のその2巻目。
    いよいよ南北戦争が佳境に。
    スカーレットが密かに心を寄せていたアシュリーはメラニーと結婚し、衝動的に結婚したチャールズとの間に子どもができたものの、チャールズは南北戦争に出征して、早々に戦わずして亡くなってしまう。

    未亡人となったスカーレットはアシュリーが出征して一人アトランタに残されたメラニーの家に同居することに。

    メラニーに送られてきたアシュリーからの手紙を盗み読みしたり、未亡人として目立たない振る舞いを強制される南部の伝統に息苦しさと退屈さを感じてそれに逆らった行動をとってみたり、傲慢とも取れるようなスカーレットの奔放ぶりは相変わらず。

    一方でレット・バトラーは南部はその旧弊な考えのために北軍には勝てないと言い切って南部連合軍には参加せず、商船の船長としてイギリスなどから買い付けた物資を北軍の封鎖をかいくぐって南部に持ち込み、高い値で売り捌くという事を続けていたため男性陣からは蔑まれていた。
    スカーレットはレットが届けてくれる南部ではもう手に入らなくなった贅沢品は欲しいが、彼の言動が自分の愛する南部を否定しているし、自分を揶揄うような仕草を見せられるので、いつも喧嘩別れのような形で突き放してしまう。

    しかし、そういう日々の過ぎるうちに戦争が苛烈さを増してきた。一度はメリーランドまで北上して攻め込んだ南部連合軍もリー将軍の敗北と共に、押し返され始め、戦場が徐々にスカーレットの住むアトランタに向けて南下してくる。アトランタから非難する人たちも出てくる中、妊娠しているメラニーを動かす事は命を危険に晒すことになるとわかり、スカーレットは危険を覚悟でメラニーに付き添ってアトランタに残る事を決心する。
    やがて南下してきた戦場の砲声がアトランタの街中でも聞こえるようになってきて、、、

    映画(見てないですが)は恋愛物だと思っていたので、小説も基本そういうタイプのものかと想像していました。確かにスカーレットとレットの恋愛が軸にはなっていますが、南北戦争前の南部の伝統や風俗を描き出す描写やスカーレットという女性を、彼女の恋愛だけでなく、近づいてくる戦争への不安や、それに負けずに生き抜こうと決意する心の動きなど、恋愛小説という枠にはおさまらない魅力のある作品なんだとわかってきました

  • スカーレットとレットは現代だとカップルに見えなくもないけど、この作品だとよくわからない関係性にある。スカーレットはしょっちゅう激怒するし、レットは辛口コメントばかり言う。顔を突き合わせると喧嘩ばかり。

    けれどお互い少しは好感持っているよう。特にレットはかなりスカーレットを気に入ってる。毎回スカーレットに罵倒されてもいざというとき助けてくれる。けど愛してないと言い境界線ははっきりさせている。のめり込んではいない。

    2巻はスカーレットとレットの関係が深まり、2人のやりとりだけをかいつまんで読んでも面白い。甘すぎないが徐々に距離が近くなっていくのが良い。

  • 2023.10.09

  • 2015年読了。
    レット・バトラーもスカーレットと負けないくらいすごい性格だ。

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