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- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102097021
感想・レビュー・書評
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(1999.08.17読了)(拝借)
☆関連図書(既読)
「嵐が丘(上)」エミリ・ブロンテ著・田中西二郎訳、新潮文庫、1953.12.25 -
ヒースクリフとの愛憎の末にこの世を去ったキャサリン。彼女と同じ名を授けられた忘れ形見の女の子は成長していき、そして新たな嵐が巻き起こる…。あくまで語られるのは限られた世界のみで、それゆえに存在している歪みの大きさが凄まじいです。内面的な天国を見つけ、そちらに行ってしまった二人は幸福だったと思いたいです。ラストの寂しさは美しく印象的でした。読み終わったタイトルの意味に改めて思いを馳せた一冊でした。
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読了するまでにかなり時間がかかってしまった。この物語の閉塞な舞台、互いに理解し合えないず曲解ばかありする人々、終わらない憎悪、読むのがシンドクなったからである。しかし、どうしても手に取らずにはいられず、ああなんで互いにもっと歩みあわないのか!などと人間関係に突っ込みを入れつつ読み進めた。ラストはキャシー達は言わすもがな、ヒースクリフも幸福だったのではないか(あれだけ悪事をしておいて変な見方だが)。理解外の恐るべき情愛を見せつけられた貴重な読書時間だった。次は一気に読んでしまおう、きっと印象が違うから。