- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102113028
感想・レビュー・書評
-
アンが自分を置いて成長してしまうのが悲しくて、子どもの時にここまで一度読んでから先は手を出せずにいたアンシリーズ。
今読むと、アンとダイアナ、マリラとリンド夫人といった子どもとはまた違う女性同士の信頼関係にグッと来る。
ミス・ラヴェンダーに会ってみたい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Anne of Avonlea
若い娘となったアンが、子どもの清純さや理想の高さはそのままに、大人の世界に踏み込んでゆく。
柔らかさと硬さとが、絶妙なバランスを保っている、そんな背筋の伸びた凛としたアンの姿を感じた。
青春時代には、やはり恋愛や結婚の話が増える。
あたたかい気持ちになれる最後だった。
デイビーとドーラは、ディケンズの「デイビット・コパフィールド」を連想させる。
2003.8.10
「赤毛のアン」が、学生時代の幼いアンの物語で、この「アンの青春」は、アンが教師を勤めた2年間の物語である。日常生活を生き生きとすごす様子が、頼もしく微笑ましい。いわゆる「同類」であるポールやミス・ラベンダーが印象的だが、どうしてこの世界の人々はこんなに善人が多いのだろう。ひょっとすると、私の世界でもほとんどが善人であり、私がそれに気づいていないだけなのかもしれない。 -
69
-
【最終レビュー】
赤毛のアンシリーズ・続編。
花子とアンの撮影前の準備段階で読んでいた著書リストから。
=オフィシャルブログ・Q&Aより。
図書館貸出。年末年始枠貸出著書の一冊。
〈エドワード島〉
オープニングで記載してるのを目にした瞬間から
『アン~シリーズ』の世界へ自然にふっと、著書の内容に入ってる感覚で終始読んでました。
間隔が空きながらでしたが、至って、作品そのものの流れの土台があった分、後半は一気に読み進めていました。
特に、アンを取り巻く老若男女『一人一人』の『物語』を、丁寧に、上手く、分かりやすい
『シンプルかつ深みのある「詩的さを踏まえた、言葉の持つ表現力」』で書かれていたのが、特に印象に残ってます。
こういった大人の世代の人達と、臆することなく
『肌と肌で直接交友を深め、また一歩前へ踏み出していく、アンの内面的な描写』も同時に融合させながら。
ささやかながらの
〈シンプルなキーワードとなるポイントポイント〉
が所々にあって、改めて自分の中で気づかされることがあったりと、忘れがちだからこそ、常に懐に置いてないといけないことを、
噛み締めつつ、感じ入りながら…
[正しい感化]
[隠れた個性]
[素朴な歓喜]
[小さな喜び]
[薄暮の中]
[理知の饗宴]
[機知(才知)に溢れた言葉]
[非凡な力] -
最初の「赤毛のアン」よりアンが大人になってきて、普通の人に近付いてくるので、面白味は少し減るのですが、幸せな気分になれる話はまだ健在。
でも段々アン本人の話よりも周囲の人たちの話が多くなってくる感じは否めないです。 -
少し大きくなって、世界が少し広がって、成長の喜びに溢れている。
-
小学生の先生のアン。シリーズ第2作。
-
『あしながおじさん』を読んでいたら急に読みたくなって。
この巻は読んだような気がしていたけれど、
ストーリーが思い出せなかったので念のために借りてきた。
『赤毛のアン』を読んだのが5年ちかく前なので、
前半は新鮮な気持ちで読めた。(笑)
が、後半、ミス・ラベンダーとシャーロッタ4世が登場したところで空気が変わる。
特にシャーロッタは、なぜか非常に印象的だったらしく、
一挙手一動に「そうそう、そうだった」ととても懐かしい気持ちになった。
学生時代からお世話になっている先生が、ミス・ラベンダーのイメージに重なる。
常にバラ色が差したような表情で、純粋な、
少女の心を忘れないまま大人になった人。
私が先生のアンになれていればよいのだけれど。
前回(http://bourgeon.blog.shinobi.jp/Entry/231/)は
友情と成長に重きをおいて読んでいたようだけれど、
今回は「王子様の帰還」が強く印象に残った。
アンの話に特に惹かれるのは、
夢見がちな「アン属性」を持つ人なのだと思う。
想像だけど、作者もアン属性だったんじゃないだろうか。
何もせずに白馬の王子様を待てるほどに
乙女でなくなってしまったのは哀しいけれど。
***
もう100年も前の作品で、50年も前の翻訳なのに、
今も色あせないアンの魅力。
村岡花子さんの訳も好き。
日本以外ではこれほど読まれていないとも聞くけれど、
こういうのを不朽の名作とよぶのね。 -
☆