シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

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感想 : 511
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134016

作品紹介・あらすじ

ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了する。近代探偵小説を確立したホームズ物語の第一短編集。赤毛の男が加入した奇妙な組合のからくりを追う『赤髪組合』、乞食を三日やったらやめられない話『唇の捩れた男』など10編。意表をつく事件の展開、軽妙なユーモアがあふれる作品集である。

感想・レビュー・書評

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  • シャーロックホームズ入門書といっていい程度の読みやすさ(改版)であり、短編集なので飽きることなく読み進められる。全体的にヴィクトリア朝の空気を味わえるが、「まだらの紐」など冒険というより若干ホラー、サスペンス、ミステリアスな雰囲気のものもあり、それがまた脳内に鮮明にイメージしやすく書かれており面白い。語り手が医者のワトスン博士であり、彼が体験した話を我々読者に語り聞かせる形式で、これがまた安心して読める構成となっているのも深い。

  • 無性にホームズの人間観察論を聞きたくなって、再読。
    『赤髪組合』や『まだらの紐』など、人気の短編はよく覚えていた。
    色褪せない面白さ。
    事件のスケールがちょうどよい。
    筆致も重すぎず軽すぎず、読みやすい。
    何よりあのホームズがワトスン君にだけは甘える様子に、とても親近感がもてる。

  • 良き
    短編でさくさく読めた

  • 訳が古いのもあって、読み進めるのに時間がかかった。
    話自体は有名なものが多かったので、流れはだいたい知っていたが、やはり謎解きの工程が面白い。
    行動の描写やら、ロンドンの雰囲気は映画化されたものが分かりやすい。
    久しぶりに読んだが、四つの署名やバスカヴィル家の犬も読んでみようと思った。

  • なにげに初ホームズだと思うが、時代なのだろう一作一作が非常に短かかった。赤髪連合がトリックとしても面白かった。まあリファレンスということで。

  • 小学校以来だからおよそ10年ぶりの再読。なんだか結婚やら親子関係やらに起因した犯罪が多いのは時代柄か?
    気に入ったのは赤髪連盟、唇の捩れた男、椈屋敷。かの有名なアイリーン・アドラーの登場するボヘミアの醜聞も含め、これらを読まずにホームズを語れまい。
    どれも依頼人から聞く話は興味をそそられつつも真相を全く読めないのに、結末は奇想天外かつ単純明快。このすっきりとした後味の良さはミステリでそうそう味わえるものではない。金字塔と呼ぶにふさわしい。

    ずっしりした短編揃いであり、依頼人からまず粗方の事件内容をバーッと語られるのもあり、読んでいてやや疲れる。が、それは私が悪い。
    ではなぜこれだけ褒めておいて☆3かといえば、どうにも訳がまずい。乱歩やポー作品のような時代を感じさせる上手い訳になっておらず、ひたすら読みにくい。文語的だからというだけでなく、止まって咀嚼しないと意味を飲みくだせない箇所がある。
    小学生の頃にどの出版社のを読んだか記憶がないが、もう少し上手い訳のがないものかなぁ。『バスカヴィル家の犬』ではそんなに気になった記憶ないけど。



    蛇足。
    ホームズものがこれだけ人気なのは、ワトスンが読者である我々一般人の視点にほど近い感覚を持ちながら、ホームズから寄せられる信頼・友情・親しみが彼を通して存分に感じられるゆえではないか。その魅力がたっぷり味わえる短編集だと思う。

  • 「赤毛連盟」「唇の捩じれた男」「まだらの紐」など、誰もが知っている名作ばかり。そんなアホな!なオチが多く、小学生の時はうまくハマらなかった。しかしながら、時代背景などを踏まえると、感心してしまう。

  • ミステリーにハマったきっかけ。
    誰もが知る名探偵シャーロック・ホームズはやっぱり面白い。有名な短編も含まれていて初めて手に取る方にもおすすめ◎

  • 10の短編が収録されています
    今更レビューが必要な本とも思いませんが、短編でサッと読めるので初めてホームズを読むにはちょうどいいのかなと思いました(シリーズ的な一作目は別にあるので時系列とか色々意見あることとは思いますが)

  • 赤髪同盟、いつもながら発想が天才
    その代わりやっぱり頭使うというか
    記憶細胞、仕事してる?って聞かないと!

    なんか仕事で疲れたり、失敗じゃないけど
    凹むことがあった時は読む体力無さそう。

    あくまで順調な時に、腰を据えてふんふん読みたいやつだね゚゚\(´O`/)°゜゚

    でも話はめっちゃ面白いから
    忘れた頃にまた読みたい。薄いのもいいところ

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル⑥緋色の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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