水晶栓 (新潮文庫 ル 3-6 ルパン傑作集 6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102140062

感想・レビュー・書評

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    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4102140069
    ── モーリス・ルブラン/堀口 大学・訳《水晶栓 ~ ルパン傑作集〈6〉196008‥ 新潮文庫》
     
    ── ラスト・シーンでルパンが「南無阿弥陀仏」とつぶやき、初めて
    読んだとき、それはないだろう!と感じたのを思いだします。
    http://kinkun.blog87.fc2.com/blog-entry-46.html
     
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4151757546
    ── モーリス・ルブラン/平岡 敦・訳《水晶の栓 200702‥ ハヤカワ・ミステリ文庫》
     

  • すでに子分の名前で苦戦中。今のところ、ルパンがんばって!ってなってる。

  • ルパンシリーズでは、そのスリルは一番。手に汗握る攻防に、読むものはひきつけられる。

  • 宮崎駿で有名なルパン三世にでてくる「クラリス」が登場。でも、未亡人だし、2人の子持ちだし・・・と話は全く違うのですが。自分の子供のために自分の純潔をささげようとするクラリスと、大事なかわいい手下の男の子を必死で守ろうとするルパンが見所です。

  • 裏表紙
    無実の罪で死刑を宣告された子分の命を救うため、アルセーヌ・ルパンが立ち上がった!
    事件のカギを握るのは、代議士ドーブレックの別荘から盗み出した、金色に輝く〈水晶栓〉。
    そこへ、かの「パナマ運河事件」を思わせる疑獄事件と、美女クラリスをめぐる恋の恨みが複雑に絡み合い、代議士の策謀が天才怪盗を翻弄する。
    スリルの果ての逆転劇があざやかな、ルパン、生涯最大の難事件。

  • プライドを守るにはスタミナがいる


     パリ郊外、とある悪徳代議士の別荘に参上した怪盗ルパンは、まさかの敗走を強いられることに。二人の部下たちが目当ての美術品以外に注意を奪われて、あろうことか殺人を犯してしまったのです。
     挙句の果てに、手下を現場に残して命からがら逃げるルパンーー。ボスの面子にかけて、あってはならないことが起きたのでした★

     しかし、争いの種となったブツが単なる水差しの栓にしか見えなかったうえ、寝ている間に何者かに奪われた……! つまり、怪盗が盗難にあうという、プライドを著しく傷つけられる一件勃発★ その後も、ルパンともあろう者が手玉にとられ、プライドずたずたの展開に。

     ルパンの名のもとに血が流され、名誉をかけて戦うも敗北を重ねてしまう……。前作『813』と似た構造ですね。誇りを取り戻すために立ち上がり、強大な敵にも燃え立つ男気を、作者ルブランが非常に気に入っていたことがうかがえます。
    『水晶栓』でもう一度、屈辱を晴らすカタルシスが扱われた。個人的には『813』は冗長さが否めないけど、『水晶栓』はルパンシリーズでも5本の指に入れたい、渾身の作品だと思います☆
     死刑を目前にしてもどこまでもルパンを信じる、部下ジルベールのいたいげな魅力も相まって、泣かせます。どうでもいいけど、ジルベールって名前が好き……☆

     力作なのも納得の理由がひそんでいて、本作はフランスの政治汚職事件『パナマ運河疑獄事件』をモティーフにしているとか。後程そちらも調べたい! 娯楽小説を読んでたのに、急に世界史や政治問題まで意識が開かれるとは、自分にもびっくりです★

     それはともかく、すごかったよルパン!
     どんなときも信条を捨てない。
     淑女に手をさしのべる。自分の手下は必ず助け出す。
     ずたずたにされた男のプライドは、自分の手で修復する。

     つまり、
    「プライドを守るにはスタミナが要るんだな」
    という感想です。

  • 代議士ドーブレック邸に侵入し執事を殺害してしまったルパン一味。ルパンの部下ジルベールの逮捕。実行犯は逃亡。ドーブレックと対決する女性クラリスとその息子。24人の連判状の謎を秘めた水晶栓をめぐる攻防。警視庁副総監とナポレオン党の暗躍。

     2002年5月31日再読

  • 謎の水晶栓をめぐる争い。 その発端はルパンとしてはきわめて無様なものだった。

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著者プロフィール

本名モーリス・マリー・エミール・ルブラン。1864年、フランス、ノルマンディー地方ルーアン生まれ。 1890年頃から小説を発表していたが、1905年に編集者からの 依頼で書いた「アルセーヌ・ルパンの逮捕」が好評を博し、 強盗紳士アルセーヌ・ルパン冒険譚の作者として有名になる。 41年死去。

「2018年 『名探偵ルパン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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