自閉症だったわたしへ 2 (新潮文庫 ウ 19-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102156124

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  • 一巻であるがままの自分を見つけたとするなら、二巻は自閉症をコントロールし、あるがままの自分の居場所を見つけていく話。前半は一巻を出版したのち、教員免許の取得、「世の中」へ適応するための「訓練」。後半は他の自閉症者との交流を通じて居場所を見つけていく。
    人と付き合うことはものすごく複雑で時々投げ出したくなる。みんな笑っているのにどうしてかわからなくて不愛想になる。かと思えば、人一倍表情の変化に気づいてしまい、気を遣いすぎて空回りして疲れる。最近では自分を見せないこと、人に踏み込まれないようにすること(ドナの言う、扉を開けられてしまう前にたんすから飛び出せの戦略)で何とかやってきた。しかし、「世の中」に自らノックして感情を共有することが、こんなにも生き生きした素晴らしいものなのだと気づかされた。三巻も続けて読みたい。

  • ドナが徐々に感情などを獲得していく過程をみて、当たり前と思っていた自分自身の感情や感覚などのことを深く考え振り返る機会になりました。

  • 一巻よりずっと面白い!さくさく読めました。
    社会学部出身で教育実習って私と重なる。

    そして後に結婚する運命の人との出逢い。
    この勢いで3巻も読めそうです。

  • ドナさんが、感情を見つける探すとらえる過程葛藤喜び、鏡の中の人のこと、人に触れることができて握手できるようになって、共有ができて、
    すごくすごくうれしくてどきどきした。
    ドナさんを追いながら、わたし自身を見つけたり感じたりした。

    この本が出版されたころに読んでても、たぶんこんなに自分の中に入ってこなかっただろうな。
    いまこの時に出合えて、本当によかった。(しかもBOOKOFFで。でかい本屋さんに行っても、このシリーズないのです)

  • 原題『Somebody Somewhere』〜誰でもある、何処かにいる私〜

  • 私を支える実感。

  • one of my components

  • 俺の愛読書。

  • 自閉症という障害を抱えつつ真摯に自己を探求し、可能性の扉を開いてゆく姿に共感を覚える。同じ問題を抱える人々は勿論、それに関わる方、自己・人生・世界・愛を考える方のための逸品。

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著者プロフィール

1963年、オーストラリア生まれ。幼い頃からの記憶を綴った『Nobody Nowhere』(邦題『自閉症だったわたしへ』新潮文庫)を1992年に発表。世界で初めて自閉症者の精神世界を内側から描いた同書は十数カ国語に翻訳されて世界的ベストセラーとなった。94年には続編の『Somebody Somewhere』(邦題『自閉症だったわたしへⅡ』新潮文庫)を、96年には続々編の『Like Colour To The Blind』(邦題『自閉症だったわたしへⅢ』新潮文庫)を発表。自閉症の分析や対応策について書いた『ドナ・ウィリアムズの自閉症の豊かな世界』(明石書店)、『自閉症という体験』(誠信書房)などの著作もある。そのほか作曲、絵画、彫刻に取り組むかたわら、世界各地の自閉症関係の講演やワークショップでも活躍中。現在は夫と共にオーストラリアに在住。

「2015年 『毎日が天国 自閉症だったわたしへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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