ゴッホは欺く 下巻 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102161265

感想・レビュー・書評

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  • 「そんなことはない」フェンストンは絵を見ながら言い張った。「ファン・ゴッホが左の耳を切り落としたことは小学生でも知っているぞ」
    「しかし、彼が鏡を見ながら自画像を描いたこと、そのせいで右耳が繃帯で覆われていることは、知らない小学生だっていますよ」

    2020/2/17読了
    本作の敵役であるフェンストンの企みは、最後には完全に粉砕されるが、それで彼がどうなったのかが描かれていないのが、ちと不満(そこは、想像にお任せという事か?)。それにしても、絵のすり替えトリックは良いとして、こんな判り易い偽物にしておいて良かったのか、という疑問は生じる。とは言え、フェンストンは耳のことを言われるまで気付かなかったのだから、美術品を金銭的価値でしか見ていない彼への痛烈な当てつけだったとも採れるのか。

  • 予想外の展開あり、内容も面白く、一気に読めた。

  • 2020.6.7

  • 読み終わった~♪
    上巻で結構話が進んじゃったから、「下巻はどうなるのかな?」と思って読み始めたら上巻以上にドキドキハラハラな展開(笑)
    大悪党のフェンストンがどうなったか書いて欲しかったな~(^^;)

  •  登場人物が多くて、しかも名前が全てカタカナ(当然だけど)なので、始めは主要登場人物を何度も確かめながら読んでいきました。

     舞台は事件の発生したイギリスからニューヨーク、ルーマニア、東京そしてまたニューヨーク、イギリスへと変わっていきますが、引きずられるような感覚にはならないところは、不思議です。

     始めからテンポが良く、とても入り易かった。悪役がわかっていてストーリーが進んで行くってのも面白いですよね。勧善懲悪なところがここちよく、上下巻だというのにさらりと読破できました。

  • 久しぶりに読んだジェフリー・アーチャー。(小説を読むこと自体が久しぶり)
    面白く読みました。
    イギリスの名家がゴッホの自画像を販売せざるをえなくなかった詐欺事件と、アメリカの同時多発テロ9.11とを絡め合わせた作品。絵画の目利きであり、スポーティで美貌の持ち主であるアンナ・ペドロスク博士を主人公に、ストーリーが展開されます。
    画面展開が早く、時間軸が1日1日とテンポがいいこと、誰が正義で誰が悪かがわかりやすいこと、サスペンスタッチでこの次どうなるんだろうと期待させられること、登場人物がいずれも絵にしやすいこと(映像として想像しやすいこと)、等、読みやすく面白かったです。

  • 最後まで勢いに乗せられて読んだ。やっぱり面白かった。アーチャーにしては今風(?)ミステリーと感じたけど。

  • 2/11

著者プロフィール

ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Howard Archer)
1940年生まれのイギリスの政治家、小説家。一代貴族の貴族院議員。オックスフォード大学卒業後に政治家に。大ロンドン議会議員、庶民院議員(3期)、保守党副幹事長などを歴任したが、 1973年に投資で失敗して財産を全て失ったことを契機に、1974年10月の総選挙時に政界から退いた。
1976年に発表した『百万ドルをとり返せ!』が大ヒットして借金を完済、1985年に政界復帰し党副幹事長を務め貴族院議員に列されたが、偽証罪によって2001年に実刑を受け服役。2003年以降、作家活動を再開した。
代表作に『プリズン・ストーリーズ』、『クリフトン年代記』シリーズなど。

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