ぼくを忘れたスパイ〈下〉 (新潮文庫)

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制作 : Keith Thomson  熊谷 千寿 
  • 新潮社 (2010年9月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102176825

ぼくを忘れたスパイ〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 上・下巻をまとめて書きます。内容紹介を、表紙裏から転載します。
    『父がスパイだった?それも凄腕?
    競馬狂いで借金まみれのチャーリーは、金目当てで認知症の父を引き取ってから次々と奇怪な出来事に見舞われる。尾行、誘拐未遂、自宅爆破に謎の殺し屋の出現。あげく殺人犯に仕立てられ逃げ回る羽目に。
    父は普通の営業マンではなかった、疑念は募る。普段のアルツハイマーの気配も見せず、鮮やかに危機を切り抜ける父の姿を見るたびに・・・。
    何が真実で何が真実でないのか、チャーリーは混乱するばかりだった。父はCIAに所属していて、何らかの秘密作戦に従事していた。二人を追うのはCIAなのか?時折訪れる明晰な瞬間にはスーパーヒーローに化けるが、普段は過去も現在も分からない彼が重大な国家機密を握っていたとしたら。
    独創的な主人公像が絶賛を浴びた痛快スリラー。』

    邦訳の題名「ぼくを忘れたスパイ」というのは、印象的だし題名としてなかなか優れている・・・とは思うのですが。でも、内容と違う!
    だって、「ぼく」はチャーリーのことでしょう。お父さんのドラモンドはチャーリーのことを忘れてません。それどころか、認知症の症状が突然治まって判断力行動力が発揮されるのは、チャーリーが危ない状況になった時なんですから。

    ドラモンドはそんなに年寄りではありません。でもアルツハイマーになることだってあるわけで、そうなったら組織としては困るでしょうね~。しかも腕利きだったので、監視されてたのにうまく逃げ出しちゃった。
    チャーリーとドラモンドが出会ってからはジェットコースターに乗ってるようです。いろいろな組織が関わっているようなのに、普段のドラモンドはその分析なんか出来ません。あわや命の危機!というときエンジンがかかるのですが、ほっと一息ついたらもう論理的な会話が出来なくなってしまうの。

    そんなどたばたの中で、父と息子の気持ちのすれ違いが修復されていくのがすごく良かったです。すれ違っていたのは息子の側だけだったのですが。チャーリーはドラモンドにあまり関心をもたれていないと思い込んで、寂しく育ちました。でもそれは違ったの。切れ切れにドラモンドの本当の気持ちが分かってきて、チャーリーはドラモンドをなんとしても守りたいと頑張ります。軟弱者の競馬狂いだったので荒事は苦手ですが、競馬に例えてこういうときはどうする?と考えを練ります。スパイの素質はけっこうあるのかもしれません。

    ハリウッド映画を見ているようなスピード感があって面白かったのですが、難をいえば人が死にすぎます。
    チャーリーとドラモンドが危機を迎えそれを切り抜けるたびに、何人も人が死ぬ。そこのところがどうも受け入れにくかったです。
    面白さでは4点ですが、人が死にすぎたので1点減らしました。

    表紙が面白い。上・下を並べると一枚の絵になっています。一冊ずつでもそれなりの表紙に見えるのがまた良いです。

  • 犠牲者多数、しかし軽いタッチというギャップになじめなかった。

  • 認知症の父親は、元敏腕スパイだった!
    …って!え~!なんて突拍子もない設定!!

    親子に襲い掛かる突然の危機。
    ピンチの連続に「もうだめだ!」と、(読者の分際で)なんど諦めたことか。
    しかし、この親子しつこい♪

    映画をみているような面白さ。

  • 認知症になった凄腕スパイと何も知らない借金息子が秘密保持のために殺しにかかってくるCIAたちから逃げる。ドラモンドは凄腕だけどピンチの時しか頼りにならない。
    殺しは誰でもできるが殺したとわからないようにするには技術がいる、というのがスパイらしい。
    CIAやNSA、FBIが出てくる。アメリカの土地勘がないから地名が出てきたら地図を見ないとわからない。ピンチだらけで下巻になったらどっちか死んじゃうんじゃないかとハラハラした。

  • テンポがいいから上下いっきに読めたけれども。
    難を言えば、何故この頁数で上下巻?
    1冊にまとめてくれてもよいかと。

  • ハラハラドキドキしながら、時折かいま見える父親の愛情にホロリときます。この親父さんにはいつまでも元気でいて欲しいなぁと愛着が湧きました。

  • ピンチになると現れる特撮ヒーローのように、ピンチになるとアルツハイマーを発症したお父さんがまともになるという設定が新鮮。あまりに調子よすぎじゃない?と思わなくもないけど。
    テンポよくさくさく読める感じ。
    ダメダメくんだった息子がしっかりしていくところとか、父と子の関係とかがいいな。

  • スパイものにはお約束ではあるけど、最後までピンチの連続で久しぶりに次々とページをめくらせる本だったけれど、ちょっと最後がしりすぼみというか、物足りないというか・・・。
    どうなるの?って期待した割には、え?何?なんで、ココに出てくるの?
    みたいな助っ人が出てきて、あとはめでたしめでたしの大団円。

    あと、設定とか面白いと思ったんだけど、これの続編って、どうするんだろ?
    純粋に気になる。

  • 父のアルツハイマー罹ってるの?と感じがしますし、それだけ大活躍するのですが、その活躍で息子のチャーリーもいい動きをします。アクション映画の脚本見たいな本でした。

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ぼくを忘れたスパイ〈下〉 (新潮文庫)の作品紹介

何が真実で、何が真実ではないのか?チャーリーは混乱するばかりだった。父はCIAに所属していて、なんらかの秘密作戦に従事していた。二人を追うのはCIAなのか?何を聞いても返事が意味不明な父の病。時折訪れる明晰な瞬間にはスーパーヒーローに化けるが、普段は過去も現在もわからない彼が重大な国家機密を握っていたとしたら、独創的な主人公像が絶賛を浴びた痛快スリラー。

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