奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102180211

感想・レビュー・書評

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  • 脳卒中で左脳を損傷した脳科学者ジル、理性的な判断をする左脳の活動が停止し、右脳単独の活動になった時、全ての境界線が消え幸福感に包まれる感覚を得たそうです。
    TEDに元気で出演された様子を見て安心。

  • 著者は脳出血(脳出血)で、頭蓋骨切って治しながらも、言葉話忘れたりもするし、本当に色々あったけど、この著者とおれは80%同じ経験だと思う。死にそうな時、どんな障害が起きたか、何すれば治ったか、どれが治らなかったか、何するのがキツかったか、本当に共有できる。

  • アメリカのテレビ番組TEDに出ていたのを観て、
    すぐに本を読んだ。
    自分自身を客観的に見れる人だ。

  • 『奇跡の脳』 ジル・ボルト・テイラー

    副題「脳科学者の脳が壊れたとき」とあるように、脳科学者である著者がある日、脳卒中に襲われます。
    身体に異変を感じてから倒れるまでの間、そして手術後から現在に至るまでの感情や行動の変化を綴った本です。が、ただ闘病記録をまとめただけではありません!
    右脳・左脳の役割や思考について学べる「教科書」であり、脳卒中の「対策本」でもあり、著者の前向きな姿勢から勇気をもらえる「自己啓発本」でもあります。
    脳は常に変化する器官であり、小さな細胞一つ一つが一瞬ごとに素晴らしい働きをします。どこかのお偉いエンジニアが創り出したわけでもない、そう考えると、神秘的なものだなぁと思います。

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    ・「『あらゆることを完璧にこなすためのマニュアル』を抱えてこの世界に生まれてきた人なんて、いやしない。」
    ・「今日、どんな自分になるのかは、昨日、どんな自分だったかで決まるわけじゃない」
    ・頭(=左脳)で考えていることと、心(=右脳)が伝えてくることは真逆なことが多い
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    何度うんうん頷いたかわかりません。著者の科学者としての姿勢、そして前向きな姿勢には感動しました。
    また、「睡眠負債」という言葉をよく耳にしてしまう世の中ですが、本書で睡眠が如何に大切か、改めて認識しました。

    まだまだ語りたいのですが終わりが見えないのでそろそろ失礼します。笑
    本当に良い本です。文庫本です。多くの人の手に渡ってほしいと願ってます。
    ★養老孟司さんと茂木健一郎さんの解説も収録されています!

  • TEDの講演でも話してた「悟りの境地」(ニルヴァーナ)についての解説が興味深い。レイキ、風水、鍼灸や瞑想になぜ「効果がある」のか、またそれが訓練可能であることについても、境界線上で語っている。

  • これほど興味深い本もそう無い。脳卒中になって徐々に喪われていく能力の実況、そこからの驚異的な恢復、そしてその後に得た感情をコントロールする能力と心の平穏。心のありようで世界が変わるという認識は目新しくはない。しかしこの圧倒的な説得力よ。

  • 文句なしに面白い。脳のはたらきについて、これまで科学でキチンと説明してこなかったこと、つまり、脳の、心理学的、人格的なはたらきについて、平易なことばで存分に語ってくれています。一度死んだニューロンは再生しないけど、別の細胞がそれを補完しようとして新たなニューロンを作る仕組みだ、ということを、こんなにリアルに説明している本はないかも。

  • 脳卒中になった脳科学者の著者が、その発症から回復までをまとめている。脳卒中のことはそれほど詳しくないのでよくわからないが、著者は左脳の大部分を損傷することで右脳中心の世界、すなわち自分が宇宙と一体になったかのような涅槃とも言える体験をしたのだという。それを裏付ける研究もあるにはあるらしい。

    左脳は楽観的、右脳は悲観的とも言われているが、この著者は左脳が損傷した後もわりと楽観的に見える。周りのサポートもよかったのだと思うが、とくに母親のサポートは工夫されていて凄いなと思った。

    読みものとしても面白いが、脳科学のいい勉強にもなった。

  • この作品を読む前と後では物事の捉え方が全く違ったと言っても過言ではないくらいの衝撃でした。
    机上の空論ではなく、自らの体験を元にした考察には説得力があります。
    脳の働きで考えてしまうことに対して口出しができる能力があるということは目から鱗でした。
    科学者が書いたものですと、小難しい印象がありますが、比較的わかりやすく書かれています。
    多岐にわたって書かれていますので、中には苦手な部分があるかもしれませんが、そこは読み飛ばしてしまっても大丈夫です。

  • 脳科学者である著者が脳卒中から回復した経験を書いている。少なくとも若いうちなら、脳卒中からでも回復の可能性があるということ。
    150ページまで読んだ

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