- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102186084
感想・レビュー・書評
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アシモフ先生のブラックユーモア小説短篇集。2cmの(ここでインチを使わないあたりもアシモフらしい)、全能だけどおせっかいな悪魔がいるという前提で、友人から聞かされる小話という前提の話。
したがって、悪魔は実際には筆者の前に出てこないし、本人がイントロで書いている「宇宙人説」などにも、本編では全く触れられない。
悪魔ということで、SFというよりもオカルトのたぐいの話になりがちだが、そこはアシモフだけあって、ところどころにしっかりした科学的な前提、オチ、悲劇を取り混ぜてくるから面白い。
18のストーリーはすべて独立しており、いずれも少々導入部がすこし読みにくいものの、途中のアザゼル呼び出しからオチまでは、後半ではある意味様式美となっているため、読みやすい。
それぞれはコンパクトで、藤子不二雄のSF短篇集や「笑うセェルすまん」を彷彿とさせられた。電子書籍版があれば、特におすすめしたい1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
くだらないけどおもしろくてついつい読んでしまう感じです。作者の前書きから察するに、アシモフの作品としては異質な作品なのかもしれません。
小悪魔というワンアイディアで18個もの短編を作ってしまうのがすごいです。 -
コメディ版猿の手
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宇宙ものでも、ロボットものでもない小悪魔アザゼルのストーリーを集めた短編集。
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表紙を見ると、グロテスクなあまりかわいらしくない小悪魔。アラジンと魔法のランプのジンとは大違いなこの小悪魔が、契約主のどうしようもないお願いに応えてくれる。
けれど、結果的にその願いは果たして効を奏したのか?
笑うセールスマンのようなストーリー展開が面白い。 -
ものやひとの見方を面白くというかユニークに観れるっていいね。
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アシモフの短編。SFとファンタジーがまざっとる。
短編だからSF入門にちょうどよいのでは。
でもアシモフ好きな人にはちょっと毛色が違うから注意かも。
私もそんなに好みではなかった、、、、。 -
これね、ホント大好き。なぜだろう、どこがいいか?と聞かれたら困るんだけどね…(笑)
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いまいちインパクトに欠ける気がする。
一話一話の読了感は悪くないのだが…
三分の一程度で挫折。なぜだか性に合わない。