- Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102193037
感想・レビュー・書評
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救われなくて悲しい。。。
クージョ…いい犬だったのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ピーター・ベンチュリーの「ジョーズ」には、サメの心情(?)描写があり、こういう手があるのかとショックを受けたが、この「クージョ」には、犬の心情描写が出てくる。共通点はどちらもモンスター小説だという事。
「得体のしれない恐怖」とはよく聞く批評だが、モンスターが理性を失って行く過程がわかるからこそサスペンスが高まって行く。そこがキングの天才たる所以なのだろう。
言い尽くされている事だが、たったこれだけのアイデアで、長編を書き上げる腕力も桁外れ。その潔さはスピルバーグ監督の映画「激突!」と通じる所もあるように思う。 -
心優しいセントバーナード犬のクージョが蝙蝠に噛まれたことにより狂犬病になり人を襲ってしまう。
誰も幸せにならない後味の悪い本。
狂犬病のワクチンを打たせてもらっていなかったクージョが一番の被害者だと感じた。
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スティーブンキングの有名な本だというのは知ってたけど…求めるものはこれじゃない!の★×3です。
内容は、背表紙に書いてあることま、それ以上でも以下でもないです。
あとがきに、「スティーブンキングの著書の中で一番アンナチュラルな要素の少ない小説」とありましたが、ほんまそう。
ただの「イヤ~な」小説でした。出てくる人全員に救いがない… -
再読。
スピード感は、ちょっとタルいんだけど、やっぱり面白かったな!
そして悲しい。狂犬病、コワい。 -
再読。
狂犬病をコウモリから移されたセント・バーナードのクージョが、故障した車の中に閉じ込められた母子を襲う、というのが大筋だけど、それだけじゃなく、二つの家族のそれぞれの関係性も同時進行的にこじれ、凶事が幾重にも重なり、やがて悲惨な結果に繋がっていく。500ページ近くにも及ぶ長編だけど、最初から最後までスリリングだ。
それにしても、なんと言っても、一番の被害者はクージョだよなあ。可哀想に。 -
意識が朦朧としてく様が恐ろしかった。
後悔する所がくやしい。
クージョよ、、、 -
これはSFではなくてホラーともちょっと違ってしいていえばサスペンスか。人里離れた一軒家で狂犬病の大犬に炎暑の車の中に閉じ込められた母子に迫りくるタイムリミット。遠くから異変に気づいた救いの手が間に合うのか。犬が体当たりしてガラスにひびが入ったりするところはヒッチコックばりに恐いが、いまひとつ恐さが身に沁みないのは、そこへ至るまでのドナの身勝手な所業のせいだろう。この本線だけだったらうすっぺらになってしまうが、たんねんに書き込まれているヴィクとロジャーの仕事の問題や、チャリティとブレットの生活問題が物語に肉付けして厚みを増している。緊張の場面からの場面転換。そんなことより早く助けに来てよ。そう焦燥感が倍加されるところがサスペンス性を高めていてうまい。