- Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102193570
感想・レビュー・書評
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読み終わったとたん、ほんとにキングやローランドたちにthankyaと言いたくなるから不思議。惹句通り泣いてしまったし。ジェイクとの二度目の別れは、一巻目の時となんと違うことか。ローランドが“心”を獲得していく旅でもあったのだなぁ。
角笛もあることだし、今度こそ・・・・
セントラル・パークでのスザンナたちの再会といい、希望を感じさせる終わり方をしてくれるから、キングは好き。ただ、『アトランティスのこころ』では底知れぬ不気味さを漂わせていたロウ・メンたちが、使用人風情だったのには少しがっかり。クリムゾン・キングもただの概念だった時の方が、はるかに怖かった。
それにしてもスニーチに続いて、house-elfのドビー(ここではロボットだが)の名まで出てきて笑えた。
またまた『ガンスリンガー』を読み直してみなくては、『アトランティスのこころ』も『不眠症』も・・・と思えてしまうのは、ダーク・タワー・サイクルに巻き込まれてしまった証拠?
――The Dark Tower by Stephen King詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもしろかった。最後はちょっとびっくりしたけど。
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1970年6/19〜2004年4/7の間に書かれたスティーヴン・キングの集大成『ダークタワー』の終幕。
著者の事故などで存続が危ぶまれたこともあり、長きに渡る本作が完成したのを心から喜ばしく思う。
ここまで完結した物語は読んだことがない。最後は読み進めるのが躊躇われる程感動しながら読んだ。
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分裂し苦しみを味わう〈カ・テット〉。〈深紅の王〉の城を通過、悪地を飢えと寒さに苦しみながら進み、ダンデーロでの警告された危機を味わいパトリック・ダンヴィルと出会う。そして別れとモルドレッドとの闘いを経て、遂には暗黒の塔へと至る。
結局のところ〈カ・テット〉は崩壊、ウォルター・オディム、モルドレッドすらも無惨に死んでいき、〈深紅の王〉はもはや狂っており悲惨ですらあった。
それでもなお、ローランドが暗黒の塔に至ったことは感動的だった。
ただ、あのラストはどうだろう!? -
長かったダーク・タワー・シリーズを読了。
文庫本で 16 冊。
カ・テットの旅の過程を十分に楽しませてもらった。
サンキャー、サイ・キング。
あなたはすごい人だ。
ローランドとエディ、スザンナ、ジェイクそしてオイに、
長き昼と快適な夜を。 -
ひとりの男のクロニクル。自分探しの旅の物語、だよな、たぶん。
だから、結末もこれでいいんだろうと思う。
正直に言うと、中だるみもあるし、派生の物語や登場人物の絡め方、収束の仕方には疑問も残る。
ストーリーとしては失敗・破綻してる箇所も多いんじゃないかとさえ思う。
なのに、この満足感はなんなのだろう。
最初の単行本を手にしたときから、待ち時間も含めて(20年?いやそれ以上か?)楽しませてもらった、だけでは説明のできない読後感だ。
これも「カ」のなせる業と思えば、納得である。
他の読者の方々も告げているように、私も同じ言葉をキングと登場人物、そして版元に捧げよう。
サンキャー。
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「もう」というか「ようやく」というか、とにかく最終部です。
「アトランティスのこころ」に登場したテッドの正体も判明するし、「何もかもが究極的」の後のディンキーも出てくるではありませんか。これで燃えないわけがありません。
物語りも一応の終局を見ることが出来て安心した気持ちもあります。“まったく同じではない”ところがミソですよね。次回こそ、ローランドは・・・。
あと、余談ですが、ローランドが仲間達の一人一人の名前を言うシーンがとにかくカッコよかったです。
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堂々の完結!でいいんだよね。
正直、前巻(「スザンナの歌」)辺りから、流石の名手も草臥れちゃったなあって思えてならなかったし、今巻も[中]までは、いまいち散漫で読み疲れたんだけど、やはり最後は締めるよね、まさにここに向かうための中弛みだったと納得しちゃうわけです。
ああ、終章に来てこんな出会いと別れが待っていたなんて...などと語りだすと切りがないので、物語についてはここまで。
核となる長編をフォローするような形で短編や中編でシリーズ化するようなパターンは、いくつかあると思うけど、キングの場合はそうではなくて、今までのキング作品の?に対する種明かしが、実はこの長い物語だったりする。作品だけではなく、キング自身の種明かしをしちゃおうって、鼻白むか感心するかは読者次第のギリギリの裏技までやってしまうのが凄い。この際、本棚の最下部で埃を被っている「ザ・スタンド」と「不眠症」に手をつけようかと思うのだけど、去年の後半から読み続けて疲れたので、春になってからにしよう。
で、一方で、今後はこのダーク・タワーの周りの様々な物語が書かれるのだろう。エディやジェイクやスザンナや、そしてローランドにもきっと会えることを楽しみに、今後の作品を待ち続けたい。
でも、「トミーノッカーズ」みたいなやつも読みたいなあ。