- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103003168
感想・レビュー・書評
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三流の「鱗や」が料理屋番付入りを目指し奮闘
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先は想定できるものの、あの賢い若旦那がどう始末をつけるものやらと読み進める。やはりありきたりに刺し違えの幕かと思えば、ご赦免あり。納まるところに納まった。よもやお日出とお鶴までご赦免なんてことならば、ゆるし難い。お軽を殺そうとした彼女らに対して、意外と寛大なお末の態度に納得いかんのだよ。まあ、タイトルからして鱗やの行く末は明るいんでしょう。よかった。
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面白かった!
幼いながらも賢くて筋のとおったお末が、若旦那と店を建て直していくお話。
勧善懲悪、善い人はみな救われる温かなラスト。
そういう、時代小説らしいわかりやすさが大好きです。 -
落ちぶれた料理屋に奉公に来たお末。
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料理茶屋に奉公する娘・お末のお話。短編連作集。
幽霊騒ぎが出始めたあたりから、何やら嫌な方向に話が進んでいったけど、最後はほっこり終わりました。
続編があれば、夫婦になっていることでしょう。 -
ほのぼのとしたお話になるのかと思えば怖ろしく、最後の落とし所はさすがです。
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2015/1/4
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落ちぶれて、三流の料理屋になっていた「鱗や」に、騙されるようにして奉公に入ったお末。
“菩薩”のような若旦那と共に、一流料理屋に再生する為に奮闘していきますが、この若旦那に「鱗や」に対する謎めいた含みが見えて・・・。
読みやすい展開で、「鱗や」が再生されていく様子は良かったです。
若旦那の“含み”は中盤から見え見えという感じでしたね。ラストも、もっとじっくり書いてほしかった気がします。