- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103007548
感想・レビュー・書評
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三人姉妹の日常の話だけかと思いきや、それぞれに関係する男性や社会の話が、物語に入り込みやすい感じで書かれていた。
私がいつも感じる、こんな話は実際にあるのかな?と言う世界が書かれていたけど、かなり自然に感じた。
物語には父親も出てくる。
些か困った父親だけど、こんな父親も楽しいかも…と思いながら読んだ。
そして、仲の良い姉妹がうらやましくなる物語だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごく読みやすい。スラスラ読める。
ストーリーも気になって止まらなかった。
姉妹っていいな。家族って温かいんだな。って感じた。普通じゃないお父さんだし、家庭環境も複雑だけど。
最後のホームパーティーはとても楽しそうで微笑ましい。 -
橋本紡さんって礼儀とかに結構こだわりがあるのかなぁと出てくる描写から感じた。
今まで読んだのは
葉桜 と ハチミツ だけだけど、
どっちも、ちゃんとした人って感じの
登場人物が多かった。
橋本さんの作品ってどうしてこんなにも女性が女性らしく思えるんだろう。
自分は3人の中では
ドジな環に一番似てるかも。
本当は杏みたいなしっかり者に
なりたいんだけどなー。
最後みんなで集まっちゃってるのには
びっくりした‥。
実際あんなホームパーティみたいなんで
自分の彼氏連れて来たくないかも。
まぁ最初っから家族の設定は
ブッとんでたな。
でも温かくて、優しくて好きな作品。 -
同居する母親の違う3姉妹、30代の澪、20代の環、10代、高校生の杏。
大学教授の父は、家出中。
普通では考え難い、そんな家族、姉妹の物語。
状況は、かなりドロドロなのでは、というところだけど、ゆったりのんびり物語は進んでいきます。
年の離れた3姉妹は、まるで同級生のように仲良しで、女同士っていいなと思わされます。
女の人をとっかえひっかえするというお父さんも、なんだか憎めない感じで、もしかしたらありなのかもと思ってしまったり。
大きな出来事も、それぞれに起こります。でもそれも必然と思わされるほどで、この家族は、きっとこれからもこうやって過ごしていくんだろうなと感じました。
3姉妹がそれぞれの彼氏を連れてくるホームパーティーのシーンが何とも微笑ましい。
『いろいろなことがあっても、ちょっとくらい揉めても、簡単に壊れたりしない。嵐が過ぎてみれば、家族という船はまだ浮かんでいる。やがて、恐る恐る甲板に出た人間が見るのは、いつもと同じ青空なのかもしれなかった。』
グッときました。 -
異母三姉妹の話
料理の描写が最高でした!
書き出しが同じそれぞれの物語が面白かった -
同じセリフを別の人の視線で
それも三人分!笑
セリフ多い
三人の恋を同時にってのもいいよね -
どうして三人称にしたんだろう。
橋本先生の本はほとんど一人称だから、すごく読みづらく感じた。
地の文でも「お父さん」とか「坂本君」って表記されてたのも、結構変な感じがした。
杏は他の女の子とほとんど同じだった。
家事ができて、しっかりしていて、自分のことを想ってくれている仲の良い男の子がいて、歳上の男に叶わない恋をしていて。
違ったのは、その恋を諦めた時点で、そばにいる男の子と向かい合ったことだった。
途中まで読んで、「坂本君とはくっつかないだろうな」と確信したのに、予想が外れてすごく驚いたし、嬉しかった。 -
たまたま図書館で発見したので読んでみました。前回も思いましたが、とにかく文章が綺麗。そして、すっごく展開が激しいわけではないのになぜか続きが気になってしまう。
個人的に環が好きになれなかったけど、最後の野地との電話での武勇伝ですべて吹っ飛びました。。
これを読んで、女はやっぱり強いなと感じましたw -
歪んだ家庭(?)で育ち、なにかそれぞれ欠落している三姉妹。三女の杏は一見一番普通に見えるけど、実は一番欠落しているんじゃないかと、読みながら思いました。でも、おかしいことをきちんとおかしいと言ってくれる坂本君がいて良かったね。読んでいて心があたたかくなりました。
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スゴく読み安いのに、おもしろい。