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- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103032069
感想・レビュー・書評
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ベルリンの壁の崩壊のニュースに接し、いても立ってもいられずにかつて訪れた東ベルリンへと旅立つ。歴史の転換を我が身で味わい、その一部始終を表わす。
作者自身の手によるスケッチや俳句を挟みつつ書かれる旅行記。ベルリン旅行記のほかに、敦煌とパリへの旅行記も。実は江國滋初体験なのですが、軽やかなんだけどしっかりとした文体と、そこから紡ぎ出されるユーモアに惹かれてスイスイと読みました。それは挿入される俳句にも同じように見られ、俳句というものはこんなにも軽やかなものなのだと知らされました。
旅先での様々な出来事が目の前で起こっているかのように書かれたかと思えば、過ぎた日のこととしてスッと下がって書かれることもあり、そのメリハリの付け方も面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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