サヴァイヴ

著者 :
  • 新潮社
3.63
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本棚登録 : 1893
感想 : 372
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103052531

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズは、題名と内容がちゃんと最後に擦り寄ってくっつく感覚がたまらなく上手い。今回の「サヴァイヴ」もその言葉通り、自転車競技・ロードレースという地獄の中で生き残りをかけた選手たちの悩み・苦悩を描いている。
    1・2作目の続きにもなっているし、赤城たちの昔の話も入っていて、今昔入り乱れての生き残り競争・・・。若干、その話の入れ替わりに意識がおっつかない部分もありましたが、やはり読み終わりの気分はスッキリ。
    先が読みたくて読みたくて1.5日で読み終わり。この展開の早さ、話の引き込み方がたまらない。

  • ゼノンのパラドックス。

  • 『サクリファイス』、『エデン』のサイドストーリー的続編。
    頂上に辿り着けない凡庸な者の絶望と追われ続ける勝者の絶望。
    100回目のツール・ド・フランスが開催されるなかで読んだ。
    チカの続編が読みたくなった。

  • ★3.5

  • 作者にとって、
    石尾という人物がいかに
    大切な存在なのかが
    深々と伝わってくる。
    周りの人間の視点を通して
    レリーフを彫り上げるように…
    丁寧に描いている。
    しかし、彼という人間の底など
    まだまだ、というか到底見えることは
    ないのだろう。
    そして最後に誓くんの
    ポルトガル生活での混乱と
    これからの飛躍の兆しが垣間見えると
    いう、嬉しいおまけ付き。
    いやいや、これではまた
    サクリファイスを再読したく
    なるではないか!

  • サクリファイスシリーズ

  • 「サクリファイス」「エデン」の続編、というかその前後の物語、
    短篇集、番外編(?)でした。

    「サクリファイス」の前の時代の白石の先輩の赤城さん、石尾さんの話が多かったです。

    「エデン」を読んだ直後だったので、それに比べると、物足りない感じでした。

    最終章のルイスのことは、もうじきページがおしまいになるのに、
    どう収束するんだろう?と思いながら読んでいたら、ブチっと終わった感じでした。

    更に続編「キアズマ」が出ているそうです。
    大学自転車部が舞台ということは、登場人物は全然違うのかな?

    図書館では55人待ちだそうです。
    でも、積読本も沢山あるから地道に待とうか…とりあえず予約入れました。

  • またきた自転車もの。

    「サクリファイス」「エデン」とつながるシリーズ。
    番外編的な短編集。

  • いつも惹きつけられるロードバイクもの。
    自転車なのに、日本的組織論とオーバラップするような凄まじい感情の混じり合い。

    あっという間に駆け抜けた非日常の世界。
    夢中になれるって素晴らしい。

    いつも思うけど、なぜ近藤史恵はこんなにも自転車と組織論と男の感情がわかるのだろうか。

  • 前二作の登場人物の一面が見られて面白かった。それでも、チカをメインにした長編がいいなぁ。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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