夜中にジャムを煮る

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 298
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103064718

感想・レビュー・書評

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  • 平松さんの本の読中感はとても気持ちがいい。文章で食べること、料理することの楽しさ、生活と食の深い仲を伝えてくれる人だと思う。それが本のつくりにも表れているような気がする。この本も、巻末にエッセイにちなんだ食べもののレシピが付いていて、そこにさらにその料理に関する一言が添えてあった。

  • これからたぶん一生体がいうことをきかなくなるまで、ごはんを作って自分にも家族にも食べさせていくって不思議だなー。
    面白い。
    毎日大事にごはんを作ったり、たまに何も食べたくなくて煮干しをかじるだけでもいい。
    お茶とお茶請けで腰を落ち着けたり、夜中に静かにジャムを煮たり。
    楽しもうと思わせてもらえる本。

  • 果物の追熟。食べ頃の見極め方。難しいそのタイミングを克服するために良い方法、それがジャムを煮ること。
    ひとつひとつのことを丁寧に、幸せをかみしめる、そんな日々の心がけを大切にしていきたい。

    飯炊き道を突っ走る求道者に乾杯!
    サンマンハッセンエンもする『黒楽御飯鍋』に興味津々。

    日本食の醍醐味は五味五色五法。同じ食材も調理の方法によって、様々な変化を遂げる。改めて日本に生まれたことに感謝。

    全体を通して、一気通貫テンポの良い文体にリズミカルな言葉選び。昔ながらの言葉を使っているのに、決して古臭さは感じない。むしろ、いつ読んでもいつも新しい。表現から容易に絵を想像することができる。何度も手に取りたくなる一冊に出会うことができた。

  • タイトルが素晴らしい。
    しかしコレといって食べたいものなし。たぶん好きな味覚が違う。

  • 平松洋子『真夜中にジャムを煮る』読了。なんと魅力的なタイトル!料理、食べ物に関するエッセイ集。例えばご飯を炊くということ、そしてその味など、文字だけでこれだけ豊かに表現できるって素敵だ。

  • タイトルに惹かれて。かなり良かったです。読む前は、くだけた感じの食エッセイなのかなと思っていたけれど、全然違った。しっかりとした、情景の浮かぶ文章で、引き込まれました。日本語を自由自在に扱っているというか、五感が刺激される。描写も美しくて、うっとりしました。色々な国のお料理の極意や、野菜や果物の選び方と食べごろ、だしの取り方、塩かげん、ごはんの炊き方、一杯のお茶の大切さなど、どれも素敵でした。レシピやお店もきちんと紹介されていてありがたいです。写真もいっぱい。

  • 上品な文体と、押しつけがましくない愛情が詰まった1冊
    食べることを慈しみ感謝することも忘れてない、だが無理はしない
    簡単なレシピもついていて、読み終えると早速料理に取りかかりたくなる
    食べること、料理することへの愛情を取り戻せる

  • 食べ物に薀蓄はいらない。文学に多すぎる言葉はいらない。「今日は何も食べたくない」、「ひとりで食べる」の章に共感。

  • 文章が好き。

  • "丁寧に暮らす人" への憧れから、時々こういうのを読みます。でも、始めるのに遅いことはない、ってちょっと思わせてくれた。

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著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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