白いしるし

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103070429

感想・レビュー・書評

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  • 誰にでも忘れられない人はいる。

  • 2015/04/24 読了。前半落ちるまでがぞくぞくしたり過去の私と重ねてみた。あー、恋ってそうだった。好きになるってこうゆう感じだって思い出させてくれる。後半狂いがち。一気に読んでしまった。タイトル、装丁は猫よりもうさぎっぽいけど猫が出てきたり、優しい感じなのに登場人物もストーリーも激しい。

  • 西加奈子さんて小説家であると同時に、アーティストでもあるんだなと思う。最近の自身の単行本の装画はご自分で手掛けていることが多いし。一筋の白い絵の具が物語の雰囲気をよく現わしている。恋って切ない。恋って難しい。2013/211

  • 恋に落ちることはとめられない。

  • 失恋だらけの32歳独身♀の夏目が、また恋に落ちた。
    誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていたのに。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増していく。それでも前に進んで行く姿を西氏の独特の文章で書き上げた小説。

    想いが募り、その想いが相手に届いたと思ったけれども、本当は相手の心全てが手に入っていない事を知っている。全てを手に入れたいけれども、そうならないもどかしさ。儚さ。それでも前に進む。それを糧に成長する。そういった内容。好きな文章。

  • シュールと思う。よくわからん系。
    この中の、誰も羨ましくない。
    誰にも共感できない。
    (私には。)
    そんな登場人物たちの話。
    芸術とか、色恋とか。

  • 本当は結婚に焦っていないんだけど、「焦らなきゃいけないんじゃないか」と考えてしまうところに共感。

    こんなにもどっぷり恋愛に浸かれることにちょっとうらやましさを感じた。

  • もっと愛し狂う脳内が見たかった。もっともっともっと。
    それ位に彼女らの、彼らの気持ちを読んでいるのが面白かった。

  • 報われないとわかっていても抑えられない気持ち。失った時の激しい喪失感。それが痛いほど伝わってきた。「思いがどうか救われますように、その先に光がありますように」それぞれの思いが救われたら、次はきっと幸せになれるはず。

  • 想いが重すぎて、自分も相手も耐えられない。だから恋愛はいつも辛い。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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