日無坂

著者 :
  • 新潮社
3.83
  • (6)
  • (8)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 44
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103070610

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 父親の生真面目さと、父親が入り婿故の遠慮からより厳しく自分にあたっていたことへの反発から素直になれなかった利一郎。ついに勘当されて十年の間に伊佐次と名を変え賭場を預かる身になってしまった…。
    分かりあえぬまま父親は川で亡くなってしまう。

     父の死の真相をつきとめていくうちに、弟との絆を取り戻していく。静かな情を感じられる話です。そして一種の無常感も漂っている気がします。

     友五郎親分が登場するとやっぱり嬉しい^^

  • 薬種問屋の婿養子だった父利兵衛に厳しい教育に嫌気が差して飛び出した息子利一郎とが歪みある時代小説で、親子の和解がテーマかと思っていたら利兵衛が川に落ちて死んでしまいサスペンス調になる。刺客に襲われつつも難なく事件は解決するが、家族の溝が氷解するというわけでもなく、利一郎はいろいろ思い悩む割には淡々とした感じのお話。

安住洋子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×