- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103266310
感想・レビュー・書評
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普天間問題の根深さがよく分かる本。沖縄問題の根深さを感じさせられた。
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これまで薄々思っていた、沖縄のやらずぼったくり交渉術について当事者の貴重な証言が得られた。
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沖縄が本当に解決しようとしているのか、$$本当に欲しているのはカネなのか基地の撤去なのか。$$今までの議論の過程も安全保障上の議論もなしに$$民主党やマスコミが沖縄被害者論に安易に傾くことがいかに馬鹿なことはよく分かる。$$すべての人に読んで欲しい。$$
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守屋さんからの視点ではあるが、普天間基地移設交渉の詳細なやり取りが実名で記載されており、非常に面白かった。
率直な感想としては、ここまで事態が進展しないのは、政府と沖縄県及び名護市の双方に責任があると思った。
沖縄県としては誰も責任をとりたくないのだなと感じた。
これだけの国家巨大プロジェクトなので、この本だけではわからない動きや思いがあるのかもしれない。
沖縄に住んからこそ、このような本を興味を持って読むことができた。 -
普天間問題に関して大変勉強になった。テレビや新聞じゃわからないことだらけ。著者と対峙していた沖縄側の視点からの意見も知りたい。
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今も問題になっている普天間基地移設問題について、自民党政権時代に最前線で交渉にあたったいた防衛省事務次官による、貴重な一冊。
政府と沖縄との交渉で、政府が沖縄に対していかに配慮して交渉してきたか、また、沖縄側はそれについて長年、どう対応してきたかが書かれている。
この本にあるとおり、普天間基地問題が解決しない原因は、決して国のせいだけではない。
また、今の国に、守屋さんのようなタフな人物が果たしているのだろうか、そんなことも考えられる1冊です。
巻末の守屋さんからの今後の日本が歩むべき防衛についての提言も必読。 -
守屋元事務次官の回想録。2004年の小泉政権時から、次官退任の2007年までについて、「省」昇格や、不祥事、人事など、普天間に限らず回想している。
普天間基地移設問題がまったく進展していないのは周知の事実だが、その裏側には沖縄のタフネゴシエーターぶりがあった、というのは驚きの事実だった。タフネゴシエーター、というか、何考えてるのかわからない、というのが守屋前次官の印象のような感じだが。
要約すると、普天間基地移設については、沖縄県や名護市と合意したように見えても、沖縄側の反故や反対運動でまったく進まなかった一方、沖縄県振興については本来基地とリンクしてしかるべき予算もあったのだが、沖縄側の思惑どおり、基地とはリンクせずというようになり、長期にわたって多額の予算がついているということ。
最近の、基地と振興はリンクするのか、という話題にもつながる話であり非常に興味深かった。目からウロコだった。
一方、交渉相手の沖縄側の視点も読んでみなければ全体像は見えないかなとも思った。 -
普天間基地の辺野古移転について、簡単に合意を覆す沖縄に、政府が翻弄される。また、アメリカは150年前から沖縄に拠点を置くことを計画して、手に入れた沖縄を手離すはずがない。ポッポ総理もこの本を読んでたら、移設について、あんな与太話は出来なかっただろう。