- Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103275176
作品紹介・あらすじ
あのマカオの地で――。生と死の極限の中、男はついに「一筋の光」をつかむ。著者初のエンターテインメント小説。千五百枚の超大作!
感想・レビュー・書評
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☆☆☆☆ 星4つ
香港とマカオからお話は始まる。そうあの名作『深夜特急』の始まりの場面を思い出させてくれる。
ふーむなんだか本当に『新・深夜特急』を読んでいるような気分だ。
いやいやこれはノンフィクションではなくて小説なんだ、と自分に言い聞かせながらも読みはずんずんススム。そうだこれは面白い小説なのだ。
マカオの町中を歩く主人公がいる。
今時は小説本を読みながらGoogle Mapなんぞでその足取りを確認することが出来る。
実際「リスボア」というホテルの名前もMap上に確認できた。
そしてついでにその語源が「リスボン」だということも解った。
少し厄介なのはGoogle Mapの奴は漢字表記だということ。
しかも日本人はとても苦手な簡体字を使っている。
カタカナにしてくれとまでわ言わないが、せめてアルファベットくらいにはならんもんだろうか。
あれれ?話がどんどん脇道へ逸れていく。
実はこの本の中身も同じ様にすぐに脇道へ入っていってしまう。
でもその脇道での話がたまらなく面白い。
これらは実わ『深夜特急』と似ている。いやはや嬉しい。
夢中になっていた「バカラ」の途中から今度はサーフィンとのなれそめ話題にあっという間に移っていってしまった。
そしてこれがまた面白い。
続いて一旦短くバカラの話に戻ったものの、次は唐突に女の話に移っていく。
読んでいると「あれおや?いつ女の話になったのだろう」とページをめくり戻ると、これが上手い具合になんとなくさりげなくなのだ。
いつもはこんな内容やストーリーに係ることは書かないのだけれど今回は書いている。
でも内容そのものでは無くてストーリーをどのように転換していくか、という沢木耕太郎独特のテーリングについて書いているつもりである。面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さらに、下巻続く。
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2022/6/24
イヅコヘ。 -
文学
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面白かった。最後までグイグイ。刹那的なところがたまらん。バカラをやりにマカオに行ってギリギリ感を感じたくなった。
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サーフィンとカメラとバカラ、サーフィンとバカラの繋がりはわかったが、カメラは特に無かったようだ。バカラのことはかなり理解できたと思う。どんな展開になるのだろうか?
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老人が遺した一冊のノート。たった一行だけ書かれた、「波の音が消えるまで」という言葉。1997年6月30日。香港返還の前日に偶然立ち寄ったマカオで、28歳の伊津航平は博打の熱に浮かされる。まるで「運命」に抗うかのように、偶然が支配するバカラに必然を見出そうともがく航平。謎の老人との出会いが、彼をさらなる深みへと誘っていき…。緑の海のようなバカラ台には、人生の極北があった。生きることの最も純粋な形を求めて、その海に男は溺れる。
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のめり込むように読み進めてしまったのは、僕もまた、ゲームは違うがギャンブルに興じているからか。
マフィアにボコられるのは嫌だが、ここまで博打を掴むだけのための生活ができるなんて、少し羨ましくもある。
続きが気になる。 -
主人公あるいは読者の知りたいことは、だいたい登場人物のセリフで説明されていました。
なんて親切な登場人物たちなんでしょう! -
カジノ・バカラ・・・
久しぶりの沢木さんだった
ふ~~~ん