巴里ひとりある記

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著者 : 高峰秀子
  • 新潮社 (2011年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103316114

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巴里ひとりある記の感想・レビュー・書評

  • 2013.4.9~15 読了
    昭和26年当時に27歳の女性がパリへ一人旅とは大胆かつ怖いもの知らずだ。なんせヨーロッパ行きは南回り航空路しかなくて50~60時間かかった時代、トランジットだけでも沖縄、香港、バンコク、カルカッタ、カラチ、ベイルート、ミニイ(?)、ブリュッセルと8ヶ所も書いてある。しかし5歳の時から27歳まで200本以上の映画に出続けるという、自分の時間がほとんどない生活の連続で頭と体の引き出しが全て空っぽになったらしいから、日本を脱出して人生の思い出を作りたい、充電したい、という気持ちが強かったということか。中原淳一、高英男、黛敏郎、砂原美智子、木下恵介、藤山愛一郎、石川達三・・・とパリで会った人の名前を見ても長い戦争が終わってやっと憧れのパリへ・・・という当時の雰囲気がわかる。

  • 初版から60年近く経って新装され、出版されていることに驚き。単なる芸能人のエッセイでない、著者の筆力を感じます。ものの見方が独特で、例えばある人物の描写であれば、その一点でその人の雰囲気全てが理解できるような特徴を鋭くつかみ、鮮やかに表現します。書くことがなくて適当にごまかしてるような所もありますが、それはそれ。肩肘はらない一冊です。

  • やっぱりすてきな人だー
    求められることを返していく仕事は、自分を見失いやすいと思う。
    自分を持つことは悪いことじゃないのにね。
    パリへの憧れが増しますねぇ

  • 幸いにも、刊行当時のものを読む機会に恵まれた。
    この頃、彼女は今の私と同世代。
    晩年になってから書かれた「にんげん蚤の市」と比べても、ほとんどお人柄が変わっていないのが分かる。旧字体を使用していても少しも古臭くない。
    闊達でモダンで、媚びずに辛口で、等身大で愛らしい、だけれども生きづらいほど聡明な、気持ちのいい女性の眼差しから見た、臨場感のある外国の風景が目前に展開された。

  • もう60年も前に書かれた若き名女優の一人旅日記。大半がパリで過ごした日々の描写で、感性の発露が随所に見られ、とても滋味ある随筆です。

  • 「つづりかた巴里」という本当を先に読み始めていたので
    内容が重なってしまったが、こちらは写真がたくさん。
    どれもコケティッシュな感じでいい。特に表紙のなど。
    挿画のイラストもカワイイ。私が知らなかった高峰秀子さん
    がいっぱい詰まってた。

  • あっけらかんとした性格なんだろう、この著者は。こういう人好きだなーって思った。戦後のパリ。まだ苦しみから抜け出していない空気が漂っているように感じた。

  • この方の文章は、甘さがないのにどこか優しい。
    ベタベタしないのに、人なつかしい。

    誰にわかってもらえなくてもいい、
    自分が思い返すだけで幸せになれる思い出が欲しい

    という旅の動機は、
    若い彼女の中で、切実だったのがわかる。

    私自身もパリを訪れたことはある。
    彼女の写真を見ると、私が訪れた時と、
    街は変わっていないみたいに見えるけれど

    外国を訪れることの大きさや勇気の度合いは
    全然違っただろう。

    華やかな人気女優の、少し突き放したようにも見える
    率直な文章は、彼女の美しさをかえって際立たせている。

    当時交流があった人たちの群像を思うと
    一流の才能が生きていた時代なんだという
    グラフティとしても面白い。

  • すぐれたエッセイストってのは、こういう方のことをいうのでしょう。
    特別に難しい漢語をつかうわけでもなく、誰でもが知っている易しい日常の言葉で、巴里での生活が見事に描かれている。その臨場感たるや、いやお見事です。

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巴里ひとりある記の作品紹介

1951年、27歳、突然の渡仏。「女優・高峰秀子」を脱ぎ捨て、パリで独り暮らした半年間に見つめたものとは?生きる感動に溢れた幻の処女作、待望の新装版。

巴里ひとりある記のKindle版

巴里ひとりある記の文庫

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