ハリウッド検視ファイル: トーマス野口の遺言

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103347712

作品紹介・あらすじ

モンロー、ジョプリン、ケネディ、ベルーシ……全ての死の謎が明かされる! ロサンゼルス地区検視局は不審死体の死因を特定するだけでなく犯人像を推理し、捜査まで行う。この警察権力を凌ぐ組織のトップに就いた唯一の日本人、トーマス野口。ハリウッドスター、人気シンガー、有名政治家――数々の著名人の検死解剖を手掛けた彼の足跡を追いながら、それぞれの死の裏側で展開された壮絶なドラマに迫る!

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクション

  • ロサンゼルス地区検視局で15年間、検視局長を務めたトーマス野口は全くの日本人なんだそう。場所柄、マリリン・モンローやロバート・ケネディ、シャロン・テートにジャニス・ジョプリンと多くの有名人の死に携わって来た。「ドクター刑事クインシー」モデルとも。そして今尚、90歳でご健在とか。素晴らしい。

  • 概略は聞き知っていましたが、こうやってまとまってとらえるとまた印象が変わりますね。
    モンローやケネディの話は聞いていましたが、ベルーシの死にも関わっていたとは知りませんでした。

  • マリリン・モンロー、ロバート・ケネディ、ジャニス・ジョプリン、ナタリー・ウッドの司法解剖を行ったのが日本人だったとは。
    衰えないバイタリティにただただ敬服。
    このバイタリティと実務へのこだわり、発言の強さに、植物学者の宮脇昭とタブって見えたが、確か同世代のひとでは…?

  • トーマス野口の名前はロス疑惑のとき、
    チラッと耳にしたことがあったけれども、
    どんな人物なのか、よくわからないままでいた。

    本書を読めば、生い立ちから業績まで、
    理解することができる。

    日系二世とかなのかと思いきや、生粋の日本人だったとは・・・
    では、なぜトーマスと呼ばれているのか、それも記されている。

  • 恥ずかしながら、この本を読むまで、トーマス野口という検視官の名前すら知りませんでした。
    が、本書を読み進むに連れて、マリリンモンロー、ケネディ、ジャニス・ジョプリン、ウィリアム・ホールデンといった超有名人の検視を担当された方だということが分かってきて驚嘆しました。
    そして、その裏にある凄まじい努力を知り、自分の甘さを思い知る…

    有色人種に対する偏見や差別がまだまだ強かった時代に、日本生まれの一人の医師がロサンゼルス地区検視局長に就くまでの険しい道に想いを馳せながら、もっと努力せねばと自省。

    日本の若者にぜひ読んで貰いたい一冊でした!

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著者プロフィール

山田 敏弘(やまだ としひろ)
岐阜大学教育学部国語教育講座教授。博士(文学・大阪大学)。国際交流基金派遣日本語教育専門家、富山国際大学講師、岐阜大学助教授を経て、2013年より現職。専門は、日本語学、岐阜方言研究。主著に、『日本語のベネファクティブ―「てやる」「てくれる」「てもらう」の文法―』(2004、明治書院)、『国語教師が知っておきたい日本語文法』(2004、くろしお出版)、『国語教師が知っておきたい日本語音声・音声言語』(2007、くろしお出版)、『国語を教える文法の底力』(2009、くろしお出版)、『日本語のしくみ』(2009、白水社)、『その一言が余計です。―日本語の「正しさ」を問う―』(2013、筑摩書房)、『あの歌詞は、なぜ心に残るのか―Jポップの日本語力―』(2014、祥伝社)、『日本語文法練習帳』(2015、くろしお出版)など多数。

「2020年 『国語を教えるときに役立つ基礎知識88』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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