本書を読んで分からない場合には、解説を読めば価値が分かる場合があります。
赤川次郎作品の場合には、「文芸評論家」以外の方が解説を書かれている場合には、90%くらいの確率で当たりです。
その解説を読むだけで楽しいからです。
赤川次郎作品を、こう育てたのか、こう読んで来たのか,よまなくてもちゃんと作家になれたとか、
悲喜交々で、とても楽しく読ませていただています。
子子家庭シリーズも、小説新潮で連載中だと解説で書かれているので、本書が最終巻になるわけではないことはお分かりだと思います。
中身の方は、たしかに子子の間の関係いついては薄く,現地の2人の描写が中心になっています。
また,その2人が、本当どうするのかがよくわかっていません。
中途半端で終わっています。それもこれも,連載がまだ続いていることにほかならないのだと思います。
本編では描写が不十分なので,できれば短編2つ入っていれば,なんとか格好がついたかもしれません。
それは編集者の腕の問題かもしれません。
次回企画される場合には、本編との量の均衡をかんがえていただけると幸いです。