魚河岸ものがたり

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103387022

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    ── 森田 誠吾《魚河岸ものがたり 19850901 新潮社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4103387025
     
    第94回 1985下半期)直木賞
     
    (20231128)

  • ▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
    https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/28909

  • 小林薫主演で、以前ドラマ化されたことがある作品。直木賞作品でもあるのだが、絶版で図書館にも所蔵がないこともあり、今は読むことが難しい作品でもある。

    昭和の風情や人情になつかしさを感じる人には、おすすめの作品でもある。

    「門跡橋」の章は、幸田文の『きもの』を彷彿とさせる。森田誠吾は『明治人ものがたり』の中で幸田文について書いているので、モチーフの中にあったのかもしれない。

    魚河岸の中の玄人の背中は、青葉亭の青ちゃんや吾妻商店の関根さんに感じられる。

    人情だけでなく、玄人の仕事も日本人の中に失ってしまったものかもしれない。

  •  物故したのが、本当に惜しい作家。  今日、仕事で築地に行きその後新橋のバーに行ったらカウンターに、氏の作品があったので思い出したのが本作。 不思議な物語のはじまりから、その不思議がだんだんとほぐれてきて、最後に何とも切ない、そして、幸せなエピローグ。 佳い作品ですよ。 まぁ、ワタクシ、「微温派」ですから。 良いんです、生ぬるくても。 小説でも、映画でも、音楽でも「えへへ、ここ、啼きどころだぜ。啼かせてやるぜ。」で、まんまと作者の術中にはまる人ですから。 だから、なんなんだよ。

  • 下町人情ものかと思っていましたが、それだけでもなく、意外におもしろかった。吾妻先生が全編を通じて登場、ちゃんと話がつながっています。中では「毒まむし」がでる「築地川支流」がお気に入り。

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