月の炎

著者 :
  • 新潮社
3.79
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本棚登録 : 259
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103515913

作品紹介・あらすじ

急転直下の展開に感涙必至! 異才芸人が贈るハートウォーミング・ミステリーの極致。異変は、皆既日食から始まった――驚異の現象に沸いた小学5年生の弦太たち。だが、その日から小学校周辺で謎の連続放火事件が発生する。消防士の父が殉職した過去を背負い、友人と共に“真犯人”を追う弦太。少年たちの前で「真実」は二転三転して、やがて言葉を失う「真相」が明るみに。コントの名手が物語の才を開花させた快作!

感想・レビュー・書評

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  • 徹底して正義を描く人なんだなあ。
    一作目の『トリガー』は固くて気取った文章だったけれど、今作は柔らかく砕けた文章になっていて、それが主人公たちにマッチしていて良かった。

    後半の「許されると思ったんだよ」は、鳥肌が立ちました。この一言で救われた。

    …もっと書きたいけど眠いから寝よ。また追記します。

  • ひねってはあるけれど、あまり心地好いひねりではない。正義な物語ではあるけれど、あまり爽快感はない。事件は起きているけれど、淡々と日常は過ぎていく。
    まるで「僕の夏休み」を読んでいるかのような感覚であった。
    著者の板倉さんがしごくまともにいい人なのだけは伝わってきた。

  • そんなにたくさんの本を読んではいないのですが、はじめて一気見してしまう程、引き込まれました。板倉さんの他の作品に触れてみたいと思える作品でした。出会えて感謝しています。

  • 見事に騙された!
    前半は事件が起きつつも小学生の日常という感じでのんびり穏やかに進んでいくが、後半での巻き返しに驚いた。
    特に「第一会議室」でのシーンは胸に来た。正義とはなんなのか考えさせられる作品は多数あるけど、理不尽な大人に太刀打ちできない小学生なりの真っ直ぐなチカラはときに恐ろしい。
    自分が小学生のときこんなクラスメイトがいたら好きになってただろうな笑

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    急転直下の展開に感涙必至! 異才芸人が贈るハートウォーミング・ミステリーの極致。異変は、皆既日食から始まった――驚異の現象に沸いた小学5年生の弦太たち。だが、その日から小学校周辺で謎の連続放火事件が発生する。消防士の父が殉職した過去を背負い、友人と共に“真犯人”を追う弦太。少年たちの前で「真実」は二転三転して、やがて言葉を失う「真相」が明るみに。コントの名手が物語の才を開花させた快作!

  • 板倉さんのトリガーに続き読んでみました。
    あのニヒルな感じの人が青春を書けるのかと思いきや…後半はすごく、切なく、子供の頃に確かにもっていた正義を思い出しました

  • インパルスの板倉さんって作家さんもやってたんだ!と興味本位で読み始めました。最初は小学生の日常の話なのかなと思って読んでいたら、後半の展開の驚き、前のページをもう一度読み返したくなる感覚。信じられないくらいのスピードでのめり込みました。

  • 異変は、皆既日食から始まった――驚異の現象に沸いた小学5年生の弦太たち。
    だが、その日から小学校周辺で謎の連続放火事件が発生する。
    消防士の父が殉職した過去を背負い、友人と共に“真犯人”を追う弦太。
    少年たちの前で「真実」は二転三転して、やがて言葉を失う「真相」が明るみに。
    (アマゾンより引用)

    こんな男気のある小学生はいるのだろうか?(笑)

  • 2021/10/25

  • 今まで色んな本を読んだがこんなに心が震えた作品は初めて。 新幹線内で一気読みだったが涙で服の袖がビッチョビッチョ(笑) 僕の心を揺れ動かす要素が全て詰め込まれた内容。 冒頭部分から引き込まれ急展開にあまりの息苦しさに思わず本から目線を外し『それはやめてくれ!』と願い、結末を向かえて余韻で暫く動けなかった。 あまりに凄すぎてもう一度読もうと言う気にならない! お笑い芸人がこんな小説を書いたら本業の作家はどんな気持ちになるのだろう? 読書の素晴らしさを改めて感じさせてくれた文句なしの傑作❗

  • 芸人さんだけど、コントも内容が濃くどんな本を書いているのかなと思い、蟻地獄から読み始めたら、あらゆるミステリーとは違う熱い気持ちまで伝わってくるどんでん返しの板倉俊之さんのミステリーは本当に面白く、一気に読んでしまいます。板倉俊之さんの本はどんでん返しが本当に面白いです。

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著者プロフィール

吉本興業所属。お笑いコンビ「インパルス」のすべてコントの作・演出を手掛けている。2009年、初の小説『トリガー』を発表。その他の著作に『蟻地獄』『機動戦士ガンダムブレイジングシャドウ』『月の炎』シリーズなどがある。

「2021年 『鬼の御伽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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