- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103516415
作品紹介・あらすじ
ねえ、いつまで残業するつもり? 新時代を告げるお仕事小説、ここに誕生! 絶対に残業しないと心に決めている会社員の結衣。時には批判されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。仕事が最優先の元婚約者、風邪をひいても休まない同僚、すぐに辞めると言い出す新人。様々な社員に囲まれて働く結衣の前に、無茶な仕事を振って部下を潰すという噂のブラックな上司が現れて―― 。
感想・レビュー・書評
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絶対に定時に帰る、をモットーにしている東山結衣。
ところが残業ありきで仕事を請け負う、ブラック上司がやってきて……。
働き方の多様性を問うお仕事小説。
ドラマの原作だけど、小説の方が過酷に感じる。
いきなり超ブラックな星印工場案件が始まってしまうのが、きつい。
結衣の働き方を認めてくれる人もいないため、報われず、孤立無援なつらさがある。
そしてドラマでも強烈だった福永さん。
身勝手なブラック上司ぶりもすさまじく、ぞっとした。 -
感想を直ぐに書くことを失念していた為、すっかり忘却の彼方。
いやしかしなかなか楽しい作品だったと思う。
自分も定時で帰って、ビールが何より楽しみな女であるが、この主人公の考え方とは若干のズレがあった。
しかしストーリーとしてはなかなか面白かった記憶が、、、
やっぱり感想は直ぐに書かないとダメだな( ̄▽ ̄;) -
「残業=仕事が出来る」と言う考え方が嫌いだ。
だからと言って、決まった時間をただデスクに座って、定時を待つだけの人間も嫌い。
タイトルを見た時、この本は後者の話だと思った。決まった時間、何もしない時間を過ごし、給料だけもらっていればいい…そう考える人の気持ちが分かるかと思って、手に取った一冊。
でも、実際に読んでみると、主人公の結衣は絶対的な信念を持って、定時で帰ると決めている。自分の中で仕事のタイムスケジュールを管理し、時間内に決められた仕事を終わらせ、定時に帰って、タイムセールで安くなったビールを飲む。私の仕事に対する考え方のまさに理想。
そんな結衣が会社で何となく孤立し、出世したい女性の同僚に妬まれたり、指導している新人社員に「すぐ辞めたい」と言われたりするのは、読んでいて、すごく腹が立つ。
序盤は結衣の考え方に真っ向から対決する人間との関係が描かれるが、中盤からはあるプロジェクトを巡る上司との衝突や、プロジェクトを進めるに当たり、ぶつかる壁を乗り越えていく様子が描かれる。
最近は「働き方改革」と騒いでいるが、この本に描かれているのが、ほとんどの企業の実態ではないだろうか?
結衣の「定時で帰る」の裏には、誰も企業の犠牲にしたくないと言う強い思いがあり、気軽に手に取ったはずなのに、つい物語に引き込まれ、一気読みしてしまった。
タイトルや装丁はライトな感じがするが、中小企業の経営者や、中間管理職の方には一読していただきたい一冊。 -
定時には必ず帰る結衣。しかし、社内には絶対に休まない人、出産後すぐに復帰する人、何よりも仕事を優先する元恋人もいて。新たな上司が来たが、この上司が曲者で、部下に無理な仕事を振る人。結衣は仕事に恋にどう立ち向かうか。
それぞれの登場人物の特徴がはっきりしていてわかりやすく面白い。いや、本当に現実の会社内を出している感じ。こういう人達いるって。結衣は仕事できるんだろうし、力あるなあともったよ。八方美人的な感じもするけれど、相手を全否定せずに相手をわかろうとし、弱いところに手を差し伸べる(わたしはできないなあ)、うまいなあ。会社にはいろいろな人がいる。仕事ができて上を目指す人がいる一方で口先だけで役職につこうとする人、仕事がで生きても上を目指さない人、苦痛だけれどなんとか会社に残れるだけはいようとか程々に仕事して遊びにくる人…。人材は宝だというけれど、上に立つ人、まとめるは大変よねえ。会社内の縮図を見たよう。働き方を考えさせるし、結衣の采配に拍手でいやいや本当に面白かったです。 -
珍しくドラマから入った物語の原作本。およそ同じ内容だった。登場人物はドラマ版で脳内再生。働く問題は実社会でも非常に難しく本作のように定時で毎回帰ればいいということでも無いし、会社に住み着くくらい働くのがよいわけではない。バランスを大事にしながら上手く渡っていかねばならないように思う。主人公は気付いていないかもしれないが彼女は管理職としての能力が高いように思う。マイペースを気取りながら他者を思いやり人としての尊厳を失わないように接している。逆に種田はもう少し他者を思いやるべきだ。概ね楽しかったので良しでしょう。
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まだまだ、定時で帰ることが後ろめたい、仕事をないがしろにしているように思う上司が生息している会社は多い。本当は、ダラダラと残業しているほうが会社にとってのマイナスだとどうして気づけないのか。残業してまで働かないと終わらないということが、堂々と自分は仕事が出来ませんと言っているということに気づかないのか。50代以降の人間には特に多い。結衣ちゃんのような人が同僚だったらすごく意気投合しそう。仕事は好きだけど、生きがいでは決してない。自分のため、プライベートのために仕事をしているのであって、仕事のために生きているわけでは絶対にない。極限まで効率化してコスパのいい仕事のやり方を受け入れられない上司はいらない。結衣ちゃんと一緒に熱くなって読みました。
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なかなか好転しない状況が、自分の経験と重なって考えさせられた。
残業が評価される文化は未だに多くの会社であって、ほんと残業しないで仕事を回してることが評価される時代は、いつ来るんだろうと思ってしまう。
それでも、遅くまでチームで残ってやり遂げるというのが一体感つくるというのもよくわかる。
いろいろ考えさせられて、総じて面白い作品でした。 -
うむ、なんだろう。
結局定時で帰るのは難しいんだろうなという感想。
東山さんの働き方を見て、いろんな人が変わっていくのを一章ずつ追っていってるんだけど、結局最後は死にそうになるまで働いてる。
なんかしっくりいかないし、何を伝えたかった話なんだろう。単純に小説としては読みやすいんだけど、中身がないから読みやすいのであって、それ以外は特にない。
うーん、読みやすいんだけどね。。。 -
本当の敵は無能な上司。
会社が変わってもぶつかること、悩むことは同じで相手が変わるだけ。今日、ちょうど言われた「残業少ないから余裕あるってことだよね、新規任せて良い?」。まさにこの本。
読後感がいい。30代向きかな。絶妙な主人公の設定。 -
#ホワイト退社デー 『わたし、定時で帰ります。』 | 新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/watatei/?mkz026#white_taisha_present
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絶対に残業しないと心に決めている会社員の結衣。同僚からあれこれ批判されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。そんな結衣の前に、無茶な仕事を振って部下を潰すブラックな上司が現れて――。新時代のお仕事小説、ここに誕生!
http://www.shinchosha.co.jp/book/351641/
こんばんは。
やま
こんばんは。
やま