東京奇譚集

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3212
感想 : 471
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534181

作品紹介・あらすじ

五つの最新小説。不思議な、あやしい、ありそうにない話。しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすいほうのハルキ。

  • ブクログでオススメしてもらった作品


    文学作品はどうも苦手で
    村上春樹もなかなか手が出なかったのですが
    こちらは読みやすかったです(^^)


    ちょっと不思議な5つの短編集でした。


    この不思議な雰囲気と、
    村上さんの書く文章と、
    短編の長さがちょうどよかったです


    ちょっとした時間に
    不思議な世界に浸ることができて
    短編なら村上さんの作品も楽しめるかもと
    思わせてくれる作品でした(^^)



    20年近く前の作品なのに
    色褪せず楽しめるのはすごいですねー


    一人称単数も読んでみようかな(^^)

  • 『回転木馬のデッド・ヒート』系列のすこし・不思議な話の短篇集である。この本が出た2005年はまだ本屋さんをやっていて、巻頭の短篇「偶然の旅人」が載った「新潮」誌を普段より多く仕入れて文芸書コーナーに平積みしてみたりしたなあ(特に売れなかった)。

    「偶然の旅人」村上春樹のジェンダーや性的マイノリティの描き方にはちょっとフェアとはいえないような部分があるような気がするのだけど、当事者ではないのではっきりと断言ができない。この話もゲイ当事者が読んだらどう感じるのだろうと思う。あとアン・タイラーに『アクシデンタル・ツーリスト』という小説がありますが、これと関係あるのかしら(小説は読んでないけど映画を見た。内容はとくに関連しないと思う)。

    「ハナレイ・ベイ」この話に出てくる大学生のサーファーもことさらバカみたいに描かれていてちょっと不愉快である。

    「どこであれそれが見つかりそうな場所で」びっくりするほど印象に残らない。

    「日々移動する腎臓のかたちをした石」この話がいちばん面白かった。幕切れが見事。

    「品川猿」羊とか烏とか、動物をこういう風に使うよなあという感じ。

    全体に、小手先でちょこちょこと書いた感を感じてしまいました。

  • 偶然の旅人、が一番今の気分に合致。偶然の一致は日常的なありふれた現象だけど、見過ごされているだけ。素敵な考え方です。

  • "913-M
    人気作家コーナー","

  • 村上春樹短編集2冊目。
    「女のいない男たち」よりも前の作品にあたる。内容としてはこちらの方が響くものがある。「ハナレイ・ベイ」は特に。不思議と響く。

  • 短編中、あまり期待していなかったけど、面白かった!
    偶然の旅人、ハナレイ・ベイ、どこであれそれが見つかりそうな場所で、日々移動する腎臓の形をした石、品川猿の5つのお話。

  • 博物館帰りに古本屋さんで見つけて、
    久々にハードカバーの本を読んだ。
    電子書籍とも文庫本とも違う、読み心地が新鮮な感じ。

    どれも良いけど「日々移動する腎臓のかたちをした石」が一番お気に入り。

    読み始めてすぐに、前に読んだなと思い出した。本棚から文庫版が出てきた。

  • 久しぶりの村上春樹。
    ハナレイベイが映画化されていたの知らなかった。

  • 読んだのは2回目だけれど、最初の短編以外はほぼ覚えてなかった。
    そして、初めて読んだ時は村上春樹の小説の中では印象に残らないそんなに面白く無い話だと思った記憶がある。
    今回は心をえぐられるような気持ちで読み進めた。
    特に最後の品川猿。
    自分にとって大切な小説のうちの一冊になった。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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