- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103661047
作品紹介・あらすじ
夫の赴任先のパリで借り受けた緋色の部屋には、縫い針が散乱し、死んだはずの持ち主の女を訪ねて、他人が入り込んでくる。このアパルトマンは怖い-。恐怖を覚えた私はかつての見合い相手に会い、暮らしに慣れていくが、その彼もまた、母親に心を壊された過去を語りはじめる。そして私の最愛の息子もまた…。母と子の悲劇が轟く長編小説。
感想・レビュー・書評
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これは、読む人を選ぶ作品だな。
パリ自体を子宮に見立て、4人の母親の話。
パリという環境から、息子に帰国後を考えて口喧しく言う母親。
離婚後、1人寂しく混乱しながら生活する母親。
世間知らずなシングルマザーが息子を育てる。
母親と息子の間の齟齬。
息子のためにと言いながらも、結局は母親自身のため。
息子を追い詰めていく。
息子側も、捉え方、性格にも問題はあるが、
自分だけの血が流れているなら、たぶん理解し合えるだろう、しかし他人である夫の血も流れているため、理解し合えない自分たちがいる。
子宮(パリ)のうねりの中、自分の人生の一部である子育てと、妻として、1人の人間として。
主人公は、強い道徳観からか、パリにいながら自分の女性としての人生を頑なに眼を背けようとする。
私は、そう感じた。
息子を育てている女性なら理解できる。
読む相手を選ぶ作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんだこれ?
サッパリわからん。
ただただ、退屈で気持ち悪い。
何が言いたいのか…?
一応、芥川賞作家…
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図書館で借りてびっくり、読んだことあった!
でもほとんど覚えてなかった。。。
緋色の部屋の中のじりじりとした雰囲気が癖になりそうな作品。これで終わっていいのか?
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主人公がイライラしやすい女で、読んでいてイライラします。