- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103710059
作品紹介・あらすじ
小学生時代、深夜放送にチューニングしたまま微睡んだ耳が異形の者たちの会話を捉えた「午前零時」の恐怖。一人暮らしを始めたアパートの階上で繰り広げられた修羅場に否応なく想像が走る「午前二時」の興奮。二十四の時間帯それぞれに刻まれた痛切な人生のステージ。過ぎ去った記憶が不思議な二十四角形を描く初の連作短編集。
感想・レビュー・書評
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1時間ごとの短編24作。
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2019/03/30
これって随筆なのかな?
フィクションじゃないよね。
道草好きだったり、自分の部屋で閉塞感で辛かったり、感受性が豊かというか独特というか…
だからこそ、物書きができるんだなぁと思う。
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二十四時間、それぞれの時間にまつわる作者のエッセイ。
乃南さんの敏感な感覚が幼少から伺えたり、学生時代やOL時代の思い出話など、人間(特に女性)の機微な心理を描く下地を垣間見るような作品。
ますます乃南アサが好きになりました。 -
忙中閑有
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読んだか不明
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よかった。
最初はノンフィクションなのかフィクションなのか、わからないまま読んでいき、途中から乃南さん個人の実話なんだとわかってきたのですが、短い中にぎゅっと凝縮された、誰にでもあるような、濃密な心の動きと体験が詰まっていました。
読みながら、私もその時間帯にまつわる、幼い頃の記憶や、そのときの親や友人の言動など、いろいろなシーンが思い出として浮かんできました。
時間って不思議。短くなったり、長くなったり…。
体験を言葉にしていくって、だから大切。
とろりと濃密で幸せな読書時間を送れました。 -
24時間それぞれの「時」にまつわる短編。
短編というか、エッセーというか?
たぶんモデルは筆者自身だと思う。
子供時代の話など「あぁ、そうそう、そんな感じ」
と共感する部分も多かった。
ミステリを期待して読むと肩透かしかも。 -
(収録作品)「二十三時」/「十八時」/「十三時」/「八時」/「三時」/「二十二時」/「十七時」/「十二時」/「七時」/「二時」/「二十一時」/「十六時」/「十一時」/「六時」/「一時」/「二十時」/「十五時」/「十時」/「五時」/「零時」/「十九時」/「十四時」/「九時」/「四時」
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短編集のようだが、途中まで読んで挫折。
この作者でここまで全く入れなかったのは初めてです。