二十四時間

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 149
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103710059

作品紹介・あらすじ

小学生時代、深夜放送にチューニングしたまま微睡んだ耳が異形の者たちの会話を捉えた「午前零時」の恐怖。一人暮らしを始めたアパートの階上で繰り広げられた修羅場に否応なく想像が走る「午前二時」の興奮。二十四の時間帯それぞれに刻まれた痛切な人生のステージ。過ぎ去った記憶が不思議な二十四角形を描く初の連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 1時間ごとの短編24作。

  • 2019/03/30
    これって随筆なのかな?
    フィクションじゃないよね。
    道草好きだったり、自分の部屋で閉塞感で辛かったり、感受性が豊かというか独特というか…
    だからこそ、物書きができるんだなぁと思う。

  • 二十四時間、それぞれの時間にまつわる作者のエッセイ。

    乃南さんの敏感な感覚が幼少から伺えたり、学生時代やOL時代の思い出話など、人間(特に女性)の機微な心理を描く下地を垣間見るような作品。

    ますます乃南アサが好きになりました。

  • 忙中閑有

  • 読んだか不明

  • よかった。
    最初はノンフィクションなのかフィクションなのか、わからないまま読んでいき、途中から乃南さん個人の実話なんだとわかってきたのですが、短い中にぎゅっと凝縮された、誰にでもあるような、濃密な心の動きと体験が詰まっていました。
    読みながら、私もその時間帯にまつわる、幼い頃の記憶や、そのときの親や友人の言動など、いろいろなシーンが思い出として浮かんできました。
    時間って不思議。短くなったり、長くなったり…。
    体験を言葉にしていくって、だから大切。
    とろりと濃密で幸せな読書時間を送れました。

  • 時間帯ごとに切り取られたストーリーの連作。私小説?ごくごく気軽に読めたが、それ以上でもそれ以下でもなし。

  • 24時間それぞれの「時」にまつわる短編。
    短編というか、エッセーというか?
    たぶんモデルは筆者自身だと思う。

    子供時代の話など「あぁ、そうそう、そんな感じ」
    と共感する部分も多かった。
    ミステリを期待して読むと肩透かしかも。

  • (収録作品)「二十三時」/「十八時」/「十三時」/「八時」/「三時」/「二十二時」/「十七時」/「十二時」/「七時」/「二時」/「二十一時」/「十六時」/「十一時」/「六時」/「一時」/「二十時」/「十五時」/「十時」/「五時」/「零時」/「十九時」/「十四時」/「九時」/「四時」

  • 短編集のようだが、途中まで読んで挫折。
    この作者でここまで全く入れなかったのは初めてです。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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