淋しい狩人 新装版 (Miyuki Miyabe Early Collection)

著者 :
  • 新潮社
3.34
  • (7)
  • (28)
  • (54)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 214
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103750079

作品紹介・あらすじ

本から始まる謎がある-。亡父の本棚から出てきた数百冊の本。それだけなら、単なる蔵書家の遺品で済むのだが、すべてが同じ本だったとしたら…。東京下町にある、小さな「田辺書店」。店主のイワさんと孫の稔二人で切り盛りする平凡な古本屋に、大小様々な事件が持ち込まれる。本好き必読!本を題材にした、連作ミステリ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 優しい人々が織りなす推理もの。
    わたしは好きです♪

  • 久々に読んだ宮部みゆき氏の短編集。
    この作品後に書かれた『小暮写眞館』の前章という感じに近い。
    古本屋を舞台に様々な事件や謎が起き、店主と孫が解決していく。

    感想を一言で述べれば、それは『優しい』。
    厭な奴も凄惨な事件も出てくるけれど
    根っこのところで、優しさに満ちている。
    この心のどこか琴線に触れる文体が
    宮部みゆき氏に惹かれるところかも。

    作中に出てくる童話『うそつき喇叭』を探したけど
    どうも、宮部みゆき氏の創作らしい。
    そうならば、うそつき喇叭を書いて欲しい。作品にして欲しい。
    キチンと読んでみたい。

  • 【六月は名ばかりの月/黙って逝った/詫びない年月/うそつき喇叭/歪んだ鏡/淋しい狩人】

    古本屋の雇われ店主の「イワさん」を軸に巻き起こる事件の数々。短編連作。
    【詫びない年月】【うそつ喇叭】は当事者のことを思うと苦しくなった。
    全体を通して主人公イワさんとその孫の会話が良かった。後半はもう、イワさんの孫を案じる言動がもう、恋のようで微笑ましく。

  •  何か不思議と話が頭の中に入って来ず…。
     別にキャラが特別嫌だということもないし、設定が嫌だということもないんだけど…。
     古い作品だから…かな?

  • 中にはちょっと短絡的なものもあったけど
    まあ面白かったです

  • 2014年1月6日読了。

    本屋を舞台に繰り広げられるミステリーというのは、
    何だかちょっと新鮮な気がしました。

    イワさんがかっこよかったと思います。
    稔にやきもきしたりもしたけど、この年頃なら
    こんなもんかぁと思ったりもして^_^;

  • 古本屋の雇われ店主のイワさんと、
    孫息子の周りに起こる様々な事件を書いた短編連作集。
    イワさんの人柄が本書から伝わって来て会ってみたくなったかな?(笑)

  • 亡き友人の遺した古書店を引き継いだイワさんの周りで起こる事件。
    随分昔に読んだので、覚えてる話と全く覚えてない話があった。
    これを書いた頃には愉快犯や連続通り魔がこんなにも世を騒がすとは思われてなかったんだろーなー。

    【図書館・再読・3/11読了】

  • ドラマ化されたと聞いて数年振りに再読。でも話の内容を驚く程覚えていなくてびっくり。
    個人的には黙って逝ったが好きかな。
    イワさんと稔の関係がとても素敵。後半稔が離れていってしまうけどそれも成長というものなのかな。

  • 昔読んだ本。内容は忘れてしまった/(-_-)\
    リスト作成のため。

全24件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

宮部みゆきの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×