- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103780052
感想・レビュー・書評
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あったかい家族の話が2つ入った本。
父、息子、父の友人で暮らす男3人。
血の繋がらない娘と数年ぶりに再会する育ての母。
軽快でさらっと読めるのに、こんなに心に残るのはなんでだろう。
珍しい題材というわけではないし。
「ふつう」の幸せな家庭を築くのに失敗した人たちが、(当人にとっては自然な流れではあるのだけど)「ふつう」ではない形でつかむ幸せ。
じーんとあったかい涙が浮かんでくる。
作者の鷺沢さんは、2004年に亡くなられています。遺書はないらしいですが自殺という報道です。
こんな優しい本を書く人の心中で、一体何があったんだろう。
理由を想像してみてもわからないけど、新作がもう出ないというのは残念でたまらない。遡って他の作品も読んでみようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったーーー!!!
家族って、家っていいよね!
わたしもしゅふになりたいんだけど、バツイチのいい人いないかなぁ⊂( ^ω^)⊃
上智ロシア語中退ってプロフィールに惹かれて読んでみたんだけど、特にロシアンじゃなかった。でもどこかしらロシアンだった。このロシアに少しでもかかわる人に共通する感じ、なんなんだろーなー。わたしもそうなれてたら、うれしくないけどうれしい。 -
久し振りに読んでみましたらやっぱすきです。中編2本立てで1冊。どっちもすごくじんわりとイイです。なんつーか…いくつになったってどんなに自分を情けなく思ってたって嬉しい瞬間はあるしいくらだって幸せなものだしぜんぜん始められるし、つまりやっぱり自分を嫌いになんてなれないし過去の自分なんて愛しくてカワイイものなんだなあと。いやはや。
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「みっともないところをお見せして申し訳ないです!
男のくせにすぐ泣きます、俺は!」 -
久しぶりに鷺沢萠さんの本が読みたくて購入しました。やっぱり鷺沢さん、大好きでした。もう新しい作品に出会えないと思うとほんとうに悲しいです。。。合掌
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一般的にみれば「フツーでない」カタチですが、大事な部分ではしっかりと固く繋がっている2つの家族の姿を描いた作品です。「フツー」か「フツーでない」かの捉え方は千差万別であること。そして、どんな家族のカタチであっても本人たちが幸せであれば、他人にどうこう言われようが関係ないということを、物語を通して伝わってきました。【渡辺毅】は微笑ましく、そして【児島律子】の方は切なく愛しいお話でしたね。
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「フツーの家族」って、なに?「結婚」なんかしてなくたって、血なんかつながってなくたって、家に帰ってきたときに、「おかりなさい!」こう言ってくれる人が、たぶんあなたのほんとの家族。ふつうとは少しカタチが違うけど、とっても温かいふたつの家族の情景を描いた心ぬくぬくの物語。
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彼女の書く文章、好きです。<BR>
登場人物たちが愛おしい。<BR>
読み終わって心があったかくなる。 -
大切なのは血のつながりじゃない。
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両方めちゃめちゃ面白かった!どっちのお話も好きなんだけど、タケパパ大好き。あったかくってきゅんとして、本当面白かったです。