- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103903048
作品紹介・あらすじ
時はフランス革命前夜、貧しい町人の子に生まれながらも学業成績抜群。貴族の子弟に伍して超エリート大学へ、末は博士か大臣?のはず…だったが、何の陰謀か封建社会最底辺の楽士稼業に身を落とすハメに。母からも絶縁され天涯孤独の身となったレオポルトの運命は…。
感想・レビュー・書評
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2021年4月17日
レオポルト.モーツァルトの人生。
秀才だが、しがない平民。
立身出世を目指すも、うまくいきそうな時に限って挫折。いわれのない冤罪にも翻弄させられた。
ままならない人生を丁寧に辛抱強く生きてきた人とわかった。
貴族と庶民のあまりの違いも現代では推し量れないほどだ。
楽士の身分が底辺で、音楽は貴族の食事中のバックミュージックにすぎず、終わったら飲み潰れたり、喧嘩にあけくれたりのごろつきだったとは。
この本はウォルフガング モーツァルトの人生の序章ということなので、本章も読んでいこうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界的に有名なヴォルフガング・モーツァルト。この本の主人公はその父親です。なぜ天才は生まれたのか…。それは父親の半生が影響し、子どもには楽師として成功してほしいという思いがありました。自身も天才と呼ばれ、不器用ながら成功しようともがいたレオポルトの青春時代の物語です。
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4星5星かで迷いましたが、天才モーツァルトを作り上げたパパ・レオ。レオがわかってこそ、モーツァルトが少し理解できる気がします。
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王侯貴族のパトロンがついていなければ作曲家や演奏家は生きて行けない時代に、陰謀渦巻く上流階級となんとかうまく付き合ってゆこうともがき、息子ヴォルフガングが生まれるまでを描いている。このような語り口の続編として、ヴォルフガング誕生以降も是非書いて欲しい。