ハレルヤ

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103982081

感想・レビュー・書評

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  • 4つのエッセイ。

    愛猫はなちゃんとの別れと出会い。
    谷中霊園での出会いと、片目が生まれつき不自由で衰弱しているにも関わらず、看病の末に元気をとりもどし
    18歳生きて旅立っていった。

    心が動かされたこと、生きること。

    猫が本当に好きなんだなあって感じ。
    はなちゃん、幸せだったろうになあ。

  • 『ただ、心の感じるがままに綴られたエッセイ小説』

    この本の第一印象:えっ、エッセイ?著者は、エッセイか私小説かと問う事自体意味がないと言う。また、言葉は人間を不自由にさせるものだとも言う。筆者が日常感じたことを、そのまま感じ取る。そんな読み方で、楽しみ倍増!

  • Eテレの猫と過ごされている様子を拝見して興味を持ち読んでみました。静かに沁みるような本でした。

  • 「この感じ!」
    と思ったとき、それをすぐに自分以外の人と共有できる言葉にしたいという欲求が誰にでもあるが、言葉へのその無邪気な信頼や依存によって言葉が実感を裏切る。
    それに小説というのは小学校からみんな読書感想文を書かされた経験があったりしたために、読んでいる時間に没頭しないで、「これをどういう風に感想文にすればいいか?」ということを考えながら読むようになってしまっている。


  • 表紙に魅かれたけど
    表紙を越えなかった

  • ネコメンタリーを観て、この本を手に取った。
    保坂さんの猫たちへの愛情がひしひしと伝わってくる本。
    ネコメンタリーを観た後だから余計に、この方は猫なしには生きられないのでは?まだお元気だろうか?と一瞬不安になるくらい。猫たちを通して見る世界から、生きるという事についての尊さをあらためて感じた。
    思ったこと、感じたことをそのまま文章に落とし込んでいるような文体で、慣れるのに少々かかった。
    あとがきがものすごく良くて、腑に落ちた。

  • 久しぶりに保坂和志を読んだ。
    懐かしい文体に懐かしい猫。あのときの花ちゃんの話だった。いつもの時間が流れていた。
    あとがき、ありがとうございました。

  •  保坂和志さんの本は、初めて。
    ネコメンタリーを観て、保坂さんを知りました。

     初めて読むのには、適していなかったのかもしれない。
    やはり独特の文体、スタイルに気を取られてしまい、なかなか内容が入ってこない。
    また最初から順番に読んだけれど、「ハレルヤ」よりも先に「生きる歓び」を読んだほうが、花ちゃんとの出逢いが書かれているので、わかりやすい。
    保坂さんの猫たちへの愛情の深さは、よくわかった。
    他の作品も読んでみたい。

  • 「生きる歓び」を久しぶりに読んだ。やはりとても良い。
    作者が花ちゃんとの出会っていなければ、「生きる歓び」も「ハレルヤ」も書かれなかった、というのは考えてみればすごいことだ。

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著者プロフィール

1956年、山梨県に生まれる。小説家。早稲田大学政経学部卒業。1990年『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、1995年『この人の閾(いき)』で芥川賞、1997年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、2018年『ハレルヤ』所収の「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。主な著書に、『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』『小説の誕生』ほか。

「2022年 『DEATHか裸(ら)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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