さよならソクラテス

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104001033

感想・レビュー・書評

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  • 35774

  • ソクラテス三部作完結。
    池田さんの本はいつも考えが息づまったときに読んでいるが、やはり魂のこもった言葉で語っているため、いつでも心に響く。
    今作はおなじみクサンチッペさんや有名著書、架空の人物全員が登場し、対話もより充実したものとなっている。
    もう池田さんの言葉は聞けないのだと思うと、ものすごく悲しいが、それでも池田さんの言葉は語られた自分の中で生きている。

  • 「対話対」で、現代的な題材を取り上げることで、難解な内容をかなりわかりやすく書かれていると思います。

  • (2001.11.30読了)(2001.03.03購入)
    (「BOOK」データベースより)
    哲学と日常が別のものだなんて思っているのは、哲学をわかってないか日常をわかってない、つまり両方ともわかってないということです―家族崩壊、がん論争、介護問題、嫉妬、愛国心等々、身近な話題から社会問題までを、明快かつ簡潔に解き明かす平成版対話集。現代に甦った大哲人が、あらゆる論客相手に喝破する。愉快で辛辣。読むうちに哲学がわかる、好評シリーズ完結編。

    ☆池田晶子さんの本(既読)
    「帰ってきたソクラテス」池田晶子著、新潮社、1994.10.15
    「オン!」池田晶子・埴谷雄高著、講談社、1995.07.07
    「悪妻に訊け」池田晶子著、新潮社、1996.04.25
    「メタフィジカル・パンチ」池田晶子著、文芸春秋、1996.11.20
    「残酷人生論」池田晶子著、情報センター出版局、1998.03.20
    「死と生きる 獄中哲学対話」池田晶子・陸田真志著、新潮社、1999.02.20

  • 設定上の偉人のコトバが現代に当てはまるところが新鮮であった。

  • 池田晶子氏の初期の作品であるソクラテスシリーズの第三弾(完結編)である。
    ソクラテスと様々な人との対話を通して哲学的な考察を表現している。
    なぜ、対話式の表現でなければならないのか、最期にソクラテスと池田某との会話で解説されているが、納得である。
    ただ、このシリーズと晩年の作品を比べると晩年の作品の方が切れが良い感じがする。
    やはり哲学的な思考を文書化する難しさがあるのだと思う。

  • 哀悼の意を込めて。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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