- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104013012
感想・レビュー・書評
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すごく、曇っててモノクロかセピア色の感じの物語だった。主人公と標本士の関係が本当に変わってて、狂気じみてて、暗いまま終わった。
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薬指の標本は甘やか
六角形の小部屋はもう少し厳しい
わけがわからないままなのがいいんだろう
種明かしをしたらそれはもうただのお話になってしまうからね -
『薬指の標本』と『六角形の小部屋』の2つの作品が収められていた。どちらの話も不思議な場所が舞台となっている。淡々と話が進むけど、それぞれ抱えた事情は苦しい感情を伴ったものだった。どちらの話にも謎の男性が出てくる。
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初めからなんとなくわかっていた結末のようで、ラストを読むと、本当に背筋が凍るくらいゾッとする。不思議な体験でした。
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「薬指の標本」と「六角形の小部屋」2編の短編からなる作品。いずれも少しパラノイア的と言うか風変わりと言うか奇妙な読後感が残る作品でした。この作家さんとは「博士の愛した数式」が初めだったので遡っての作品を読むと、初めの頃からどんな風に作風が変わって行ったのか等も興味深い。
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全く前情報なしで読んで、まず情景描写がすごいなと感じた。
官能的な描写もあり(ちょっと苦手だった)それらが合わさって独特の世界ができている。
話が進むに連れ、得体の知れないものを見たような気持ち悪さがこみ上げてくるものの、物語自体は現実離れしているわけでもなく、「六角形の小部屋」の方は有り得そうだしあり得て欲しい位に思った。
「標本室」「語り小部屋」着眼点がものすごく好み。
何かが起こりそうと予感させてくれる。 -
私には解らなかった。