死の医学への日記: 画集

  • 新潮社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784104139019

感想・レビュー・書評

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  • 画家の伊勢英子さんが、病を得たお父さんの介護を通して感じたことを文章と絵になさった本です。
    絵はモノトーンの鉛筆画です。伊勢英子さんと言えば水彩画だと思っていたのですが、モノトーンの表現は揺らがない静けさを描いているようでした。特に人物がシャープな線でにじんだところのないくっきりとした描き方で、生と死は混じりようがないことを感じました。

  • 絵心のない私でも、この本に描かれている絵を見ると、静かな穏やかな気持ちになれる。、そして、幼かった頃のあの風景が蘇ってくるよう。涼しい風がそっと吹いてくるようなそんな本。

  • なんとこころが震える画集だろう。「描くということは、風景の数だけ生と死を考えること」「対象を突き抜けて凝視する存在理由」・・。真摯な制作の姿勢に居住まいを正さざるを得ない。「砂時計の砂は一粒残らず落下してゆく。ひっくり返すがいい。生と死が手をつなぎあった瞬間、あなたの生は今再び、深く、広く、熱く、時と人々の心埋めていく」。ああ、この眼で絵を見ることができることが喜び。

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