- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104235131
作品紹介・あらすじ
父と夫も務め、深い傷を二人の心と家族に残したお鳥見役のあの陰働き。他国で不穏な動きを探る長男の久太郎が行方知れずに。留守を預かる珠世と家族それぞれにも苦難が降りかかる。
感想・レビュー・書評
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江戸の時代小説で多い、人情味溢れる、ほのぼのする時代小説である。
主人公の珠世は、相手の気持ちを察して、余計な口出しをせず、行き届いたおもてなしをする理想の女房。うらやましい限り。続きが楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
珠世は「こんな女性、こんな母になりたいものだ」という理想の人なんですね、私にとって。
ちっともなれないので、時々このシリーズを読んで「ああそうだった、これではいけない」と反省するわけです。
どんなに心配でも笑みを絶やさず前向きに考える、にっこり笑って大丈夫と安心させてあげる、こんなことよほどの胆力がなければできません(と思う)。
これからもこのシリーズを読みつつ反省していくことになるのでしょう。(あぁ、進歩なし) -
今回は、長男の久太郎が行方不明になる波乱の展開だったが、無事でよかった
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シリーズ6巻目。
話の流れにご都合主義的な不自然さを感じることもあったが、共感の方が勝ってノンストップで読み切った。
読後感良し。次が楽しみ。 -
探索の務めも兼任する、「お鳥見」の妻、母親である主婦、珠世さんの周囲に起きる出来事。ほんっとにー珠世さんは見ていて気持ちがイイっ。決して楽しいことばかりが起きるわけでもないんだけれど、その中でもどっしり構えてくれていて、かといって鈍いわけでもなく、みんなを見ていてくれる。ほんとうに素敵な方です。町人ものがお好きな方ならおすすめ!
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今回も人情味溢れる、心暖まるお話。さまざまな人物が出てきますが皆素敵な人ばかり。
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久太郎も、父や祖父と同じような難役を・・・。
恵以様も女子ですね~。 -
L お鳥見女房
そうそうご隠居死んだんだったーと流れを思い出しながら、珠世の子供たち、源太夫の子供たちの成長と生活にほのぼのしつつ。長男の久太郎がお役目で赴いた相模で九死に一生、助けてくれた娘に想いを寄せられ…という話。久太郎を探しにきた同僚を娘の手前もあってやり過ごしたシーンで思わず諸田ー!って叫ぶ。真面目だけが取り柄の久太郎もそうなっちゃうのね。
とはいえ、主役の珠世は抜群の安定感。どの話も珠世あってこそ。 -
無事帰ってきてよかった。