途方もなく霧は流れる

著者 :
  • 新潮社
3.60
  • (26)
  • (74)
  • (74)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 470
感想 : 86
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104469055

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 50歳の男性がリストラを機に、遺産で受け継いだ軽井沢に移住するところから始まる。

    既にバツイチで、恋人とも別れ、孤独な状態での軽井沢。

    しかも季節は冬に向かっていく・・・。


    もう淋しさを感じずにはいられないような設定で

    人のぬくもりであるとか、捨て犬との生活とか・・・


    人生って突然どうなるか分からないものだが、

    自分は50を迎えたときにどんな生活を送っているだろうか?


    今からでも大切にすべきものをしっかり認識しておかないとね。

    後悔は先にたたず・・・。

  •  次から次へと魅力的名女性が登場。主人公が誰と結ばれるかが気になって一気に読んだ。
     結局、主人公の人生探しの旅というところか・・・。

  • 50歳を目前としてリストラ、離婚、からの軽井沢というこれまでの生活とは一変して暮らしが変わる。
    生きて折返し地点に立つおじさんがこれまでを思いながら、途中出てくる出てくる人物達との出会いを重ねて成長していくそんな話だった。 

    個人的にはこれまで同期として切磋琢磨してた宮元さんが亡くなるというのは、衝撃だった。
    人は生まれた時から死ぬ運命にあるけれど、本当にどう転がり落ちていくのか人生は分からないもんなんだなあて。
    琴の葉のように川が澄み流れていく心地よさを感じながら読み進めさせてもらいました。
    後、軽井沢とか浅間山いってみたくなるね。

  • 久しぶりの唯川さん

  • 唯川恵先生の小説は、「啼かない鳥は空に溺れる」「テティスの逆襲」が特に好きです。先生の作品は、身構えることなく本を読みたいときに手に取ります。こちらもそんな小説。
    会社をリストラされた中年男性が軽井沢に越してきてさまざまな人と出会う物語です。たまたま通うことになった居酒屋のおかみさんが実は異母兄弟だったり、大金持ちの奥様に誘われて関係を持ったり、その奥様の旦那が元から知っていて鼻持ちならないと思っていた人物だったり、詰め込みすぎて ありそうで絶対なさそうな物語 になってしまってるのが惜しいような。
    主人公の名前が「岳父」なのもなんだか少しややこしいと思いました。(岳父:妻の父、舅という意味を持つ言葉でもある)そして珍しく男性目線のお話ですが、これは男性が読んだらどうなのでしょうか?気になります。

  • 今回は唯川さんの作品にしては珍しく男性が主人公です。

    毎回描かれる女性心理にはいつも共感させられて感情移入していましたが今回は男性が主人公に関わらず、読み始めからすぐに脳内映像で先へ先へとページが進みました。

    架空の物語でありながら、現実にも起こりえそうな話で現実との程よい距離感に今回も引きこまれて行きました。

    そして登場人物全てが生き生きと丁寧に描かれていて読後感も良かったです。

  • 軽井沢の風景が見えるような話。
    唯川恵作品らしく、美しい女性が次々登場。

    リストラされた主人公が行くようになった小料理屋、しののめ、は異母兄弟になる女性がしている店だった…
    そうそう、上手く人が繋がるか?とは思うが、まあそういうお話もありか、と。

  • なんてーか・・・相変わらず重い・・・現実のヘビーさ・・・
    男女の薄暗い・・・性愛・・・

  • 2013.07.24読了

  • リストラにあった男が人生を考え直すために再出発する話。予想していた通りの展開だったけどすんなり読めた。

全86件中 31 - 40件を表示

唯川恵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×