ねこのばば しゃばけシリーズ 3

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507030

感想・レビュー・書評

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  • しゃばけシリーズ 三弾

  • 面白いなぁ。
    佐助の昔話には、だまされたぁ~(>_<")

  • え!? 身体が弱くて、繊細で、正義感いっぱいの、あの若だんながグレちゃった?
    犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々――。ドキドキ、しんみり、ほんわか、ハラハラ。愛嬌たっぷり、愉快で不思議な人情妖怪推理帖。ファン待望の「しゃばけ」シリーズ第三弾!

  •  江戸日本橋の大店、廻船問屋兼薬種問屋「長崎屋」の跡取り息子である一太郎が、店の手代や小鬼たちの力を借りながら、不思議な事件を次々に解決してゆく。舞台は日本橋・神田・上野~少し離れて深川の辺り。

     佐助の過去ばなし(産土=うぶすな の章)にはドキドキさせられる。また、一太郎の初恋ばなし(たまやたまや の章)の最後には泣ける。

     主人公をはじめ登場人物が、いつもの場所で、いつものように落ち着く。それぞれの居場所をもっている、そんな配慮がなされおり、安心して読み進めることができます。

    【メモ】
    ・剣呑(けんのん)=危険な感じがするさま。または不安を覚えるさま。

  • ファンタジー時代小説しゃばけシリーズ3弾。『茶巾たまご』・『花かんざし』迷子の5歳の少女於りんが主役・『ねこのばば』猫又の依頼で広徳寺で起きた殺人事件に巻き込まれる、名僧寛朝登場・『産土』佐助の過去の話、若旦那が一太郎じゃ無い・『たまやたまや 』一太郎に好意を寄せている栄吉の妹お春の嫁ぐ相手である献残屋の庄蔵の近辺を探る。主人公一太郎の子供から大人への成長など、シリーズ物を読む面白さを満喫。

  • 佐助の昔話し…

    読んだの二回目だけど、

    何回読んでも、ドキッとする…

  • 貧乏神の話では、長崎屋は裕福なので、痩せてみすぼらしいなりをした者がいれば、太らせようと食べさせたりしてもてなしたので、代わりに福をくれたのだと。さすが長崎屋。
    もちろん若だんなたちは知らずにやったことですが、粗末に扱えば貧乏を呼ぶのです。なるほどねぇ。
    佐助の過去話もちょっと切ない。
    そしてお春の結婚話もちょっと切ないけれど、安易に同情だけで嫁にもらうという話にならないのはよかった。
    それにしても、若だんなはまだ十八。箱入りの坊ちゃんで身体も弱いので、一人前どころかまだ子ども扱いなのもうなずけます。

  • 軽妙な語り口で飽きない。

  • しゃばけシリーズ。第3巻。短編集。茶巾たまご・花かんざし・ねこのばば・産土・たまやたまや。
    江戸の食文化のアラカルトが面白い「茶巾たまご」、於りんとお雛と正三郎初登場の「花かんざし」、あやかし退治が得意の寛朝が面白い「ねこのばば」、佐助の昔話「産土」、栄吉の妹が嫁ぐ「たまやたまや」。
    仁吉と佐助が、ピンからキリまでランクがあるあやかしたちの中で別格なのがいつも面白い。今回の若旦那は、侍に切られかかったり殺人犯がうろうろしていたり。捕り物の推理も冴えるが、人情話にほろりとくる。魔が差す人間たちや、おろかな人間を掌で操るかのあやかしたち、それがさだめと受け入れる諦めがもの悲しい。

  • シリーズ2作目「ぬしさまへ」が図書館にはなかったので、仕方なく飛ばして3作目!
    1冊で1本のお話になっていた1冊目とは違って、5つの短編でした。
    2作目を読んでないのでどうかな?とちょっと不安だったけど大丈夫(o´∀`o)
    おりんちゃんかわゆいなー♪
    どうなる事かとドキドキしたけど、おりんちゃんはまた出てきて欲しいな。
    どれももどかしい寂しさが残るお話ばかりだけど、それだけじゃなくってサラリと読めてしまうのは、若だんなや妖や登場人物のやり取りに時代ならではの芝居っぽいコミカルさを感じるからなのかしら。
    思わずフフ、てなっちゃう場面もあってやっぱりすきですヽ(〃v〃)ノ
    佐助の過去がまじで1番心臓に悪かったけども!!!!
    「うぁあああ…!だ、だまされた、こういう展開かよ…!」て(笑)

    そしてお春ちゃんの幸せを全力応援!
    お兄さん気を出した若だんな素敵だったよ!

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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