ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2014
感想 : 259
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507078

作品紹介・あらすじ

江戸有数の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいたが、日本橋を焼き尽くす大火に巻かれ、とうとう三途の川縁を彷徨う羽目に…。若だんなと鳴家の三途の川縁冒険譚に、若き日のおっかさんの恋物語、兄・松之助の縁談に気になるあのキャラも再登場で、本作も面白さ盛りだくさん!大好評「しゃばけ」シリーズ第六弾。

感想・レビュー・書評

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  • <目次>


    <内容>
    しゃばけシリーズ第6弾。今回若だんなは地獄に行きそうになるし、異母兄の松太郎の縁談は決まるし、話が膨らみます。一方、桜の精の「小紅」(この話は切ない)や寛朝の弟子、秋英が登場したり、登場人物が多彩になっていきます。

  • いつもはほのぼのストーリーに癒されていたけれど、今回5章目の はるがいくよ は切なかった。

  • 978-4-10-450707-8 C0093¥1400E

    ちんぷんかん
    しゃばけシリーズ 6

    2007年6月20日 発行
    2007年7月10日 2刷

    著者:畠中恵(はたけなか めぐみ)
    発行所:株式会社新潮社


    鬼と小鬼
    ちんぷんかん
    男ぶり
    今昔
    はるがいくよ

  • しゃばけシリーズ第六弾。

    妾腹で兄の、松之助の縁談も、整い、幼馴染の、栄吉も、修行に行く。
    皆んな、自分の側から離れていくと、寂しく思っている一太郎の目の前に、桜の花びらの妖が、現れる。
    他の妖は、2000年も、3000年も、住み続けるけど、桜の妖は、精々、一週間の命。
    その命を、この世に、留めるため、一太郎は、高僧に、相談するが、
    「時も、命も、受け継がれていくものだ。寿命が尽きる者を、この世に、留める力なぞ無い」と、言われてしまう。《はるがいくよ》
    他、4編の、短編集。

    カチンコチンの頭に、こんな、ほのぼのが、良い。

  • 最後の小紅の話が切ない話だった。

  • しゃばけシリーズ第6巻。若旦那は三途の川に出かけた(?)。

  • 面白かった! 「ちんぷんかん」の妖見えるのに気づいてない坊さんの健闘も「男ぶり」の娘時代のおっかさんの恋の話も良かった。「はるがいくよ」は、仕方の無い自然のことだけど、なんとかしたい若だんなの気持ちはよくわかる(´;ω;`)

    花や虫や鳥や犬猫や、自分より寿命が短いのはわかるんだけど、別れたくないよね。笑って消えた小紅の潔さ、あっぱれだ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

  • シリーズ第六弾。
    カバー下は鳴家の落書きして遊んでるとこ。
    可愛すぎる。

    鬼と小鬼
    火事の煙で三途の川につき河原で石を積む若だんな。
    三途の川を渡るには
    善人なら橋か舟で。舟のの渡し賃は六文。
    罪人は軽ければ浅瀬を
    罪の重い 者は深い濁流を渡らねばならない。

    ちんぷんかん
    広徳寺には隣の神社から狛犬が散歩にくる!

    今昔
    式神に顔に張り付かれて若だんなが苦しんだら
    「相手を知って、思い知らせてやらねば」

    はるがいくよ

  • 火事の発生を中心に、三途の川で困惑したり、
    兄さんの縁談話にやきもきしたり、
    母君の若き日の恋の話にドキマキしたりする
    若旦那の話です。
    相変わらずに一気に楽しく、しんみり読みました。

  • しゃばけシリーズ第6弾

    「鬼と子鬼」
    一太郎と冥土のお話。
    知らない冥土の話しが多くておもしろかった。

    「ちんぷんかん」
    妖退治で有名なお寺のお弟子さんが、巻物の中へと閉じ込められるお話。

    「男気」
    一太郎の母と父の馴れ初め兼母の失恋話し。

    「今昔」
    病弱な兄弟を持つことで親しくなった女性と好い仲になった兄松之介だったが、縁談相手はその姉で…?式紙が襲ってきて妖達が奮闘するお話。
    家鳴が相変わらず可愛いし、久しぶりの登場貧乏神が恐ろしい。
    初めから兄の縁談話が持ち上がっていたけど、ようやく決まって一安心。

    「はるがいくよ」
    兄は分家するし、幼馴染も修行に行くらしい。そんな寂しさを抱いている一太郎の元に、桜の花びらの化身が現れる。
    綺麗で儚く、切ないお話。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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