やなりいなり しゃばけシリーズ 10

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1796
感想 : 233
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507146

作品紹介・あらすじ

身体は弱いが知恵に溢れる若だんなが大忙し。頼れるようでどこかズレてる妖たちも仰天するほど千客万来。

感想・レビュー・書評

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  • しゃばけシリーズ。シリーズ10作目ですが、自分的には5作目。やはり途中ちょっと時間がたっていて、状況変わっているところもありますが、安定の読みやすさです。

    冒頭に食べ物のレシピが載っていて、その食べ物が関わってくるのですが、それほど主体ではない感じで、ちょっとしたアクセントな感じです。

    話的には、けっこう若旦那のいないとこでの状況描写が長くて、若旦那はポロッと出てくるようなのが、多い感じ。個人的には、「こいしくて」「あましょう」がよかったですが、シリーズ的にはちょっと変わり種でしょうか。

  • 今までと違い、それぞれの話の前にレシピが登場します。
    私は、いなり寿司が食べたくなりました。
    今回は生き霊の話がいつもより多いので、少し妖怪の活躍が減っている気がしましたが、面白かったです。

  • 今回のしゃばけはレシピ付き。
    キャラ弁ブログで紹介されていたリラックマいなりも気になりますが、やなりいなりもいいなー。
    おいなりさん作り、詰め係になると手に甘じょっぱい香りが染みついてなかなか取れないんだよね。

    相変わらず病弱すぎる若だんなと、心配性の兄や2人に騒がしすぎる妖たち。逢魔が時の魔たちが可愛いかったなぁ。

    • hetarebooksさん
      九月猫さん

      こんにちは♪
      そうなんです、お澪ちゃんのみをつくしシリーズは毎回レシピ付きですが、今回はしゃばけもレシピ付きなんです。
      ...
      九月猫さん

      こんにちは♪
      そうなんです、お澪ちゃんのみをつくしシリーズは毎回レシピ付きですが、今回はしゃばけもレシピ付きなんです。
      おいなりさん、いいなぁぁ。
      うちは恵方巻のみでした、、、おいなりさん食べたぁい!!「あまからカルテット」のお稲荷さんも気になったままです。。笑

      おいなりさんはもちろん、小豆がゆ、揚げ出し芋(大学芋?)、ゆでたまご、味噌漬け豆腐のレシピもついてます。
      時間のはかり方はあのキャラに協力してもらって、、、笑
      どうぞ甘辛おててを持続してくださいな♪
      2014/02/04
    • 九月猫さん
      hetarebooksさん、こんばんは♪

      おおっ、おいなりさんの他にも素敵レシピがついているのですね!
      揚げ出し芋がめっさ気になりま...
      hetarebooksさん、こんばんは♪

      おおっ、おいなりさんの他にも素敵レシピがついているのですね!
      揚げ出し芋がめっさ気になります(* ̄∇ ̄*)
      (先日、大学芋作りに失敗したのです(ノД`) )

      そういえば「みをつくし」もうすぐ新刊発売ですね。
      ワタシはまだ未読ですが、相方が澪ラーwなので買いにいかなきゃー。

      >「あまからカルテット」
      タイトルは知っていましたが、あらすじなどはノーチェックだった作品です。
      この「あまから」っておいなりさんの「あまから」なのですか?
      いやー、いいこと聞きました。この本もチェックします!ありがとうございますー♪

      おいしそうなものはhetarebooksさんの本棚で探せ!ですね(*´∀`)ノ
      (本だけでなく、ワインなどのレビューにいつも誘惑されてます♪)
      2014/02/05
    • hetarebooksさん
      九月猫さん

      「みをつくし」私も最新巻未読なので、お友達に借りる予定です。

      「あまから」はおいなりさんもだけれど、登場するアラサー...
      九月猫さん

      「みをつくし」私も最新巻未読なので、お友達に借りる予定です。

      「あまから」はおいなりさんもだけれど、登場するアラサー女子の抱える悩みだったりあれこれを含めてのネーミングな気がしますね。

      うふふ、食いしん坊なのでどうもそっち寄りのレビューが増えてしまうのですよ。。
      (* ̄∇ ̄*)
      2014/03/04
  • 相変わらず楽しいお話でした。
    シリーズものですが 短編集なので 気にせず読めるのが良いですね。

    妖怪との絡みが 楽しいですが 今回の最後の あましょうは ちょっぴり悲しいお話でした。

  • お江戸人情ファンタジー「しゃばけ」シリーズ10作目。(ビジュアルブックを除く)
    「こいしくて」「やなりいなり」「からかみなり」「長崎屋のいなり」「あましょう」の各章ごとに、まず食べ物の作り方が出ている趣向。

    「こいしくて」は小豆粥。
    長崎屋のある通町(とおりちょう)では、恋の病が流行っていた。
    若だんなの一太郎の元へは、なぜか疫神たちが集まり、この異常事態を何とかしてくれと言う。
    様子を見に出ると、京橋川にかかる京橋のあたりの結界がゆるくなっていた。結界を守る橋姫がいない…
    橋姫が恋に落ちていたのだ?!

    「やなりいなり」
    守狐たちが若だんなの見舞いに、やなりいなりを差し入れる。
    細長い小さめのおいなりさんに、海苔でやなりの顔が描いてある。
    食が細くても口に入りやすいだろうと思ってのことだが、鳴家(やなり)達は自分のものと信じて疑わない。
    そのやなりいなりを食べようとする手が現れ、護符を貼ると、幽霊をわかる。
    なぜ、長崎屋にさまよい出たのか?兄や達と身元を当たる若だんなだが…

    「からかみなり」
    若だんなの父の藤兵衛が3日も帰らない。
    女房のおたえに惚れきっている入り婿の藤兵衛が連絡も寄越さずに家を空けるなど考えられないこと。
    一体どんな理由がと想像を巡らす一同。
    若だんなは自身番屋に父がいると推理する…

    「長崎屋のたまご」
    若だんなが夕焼け空をのんびり見上げていると、空の一角がめくれ、綺麗な青い玉が落ちてきた…?!

    「あましょう」
    幼なじみの栄吉とちょっとお喋りがしたくて、奉公先のお菓子屋まで出向く若だんな。
    おりあしく忙しくて喋る間もない。こうして、だんだん離れていくのだろうかと寂しくなる若だんな。
    店へ来ていた客の新六と五一も幼なじみの友達らしいのだが?

    いつも通り、読みやすく、ほのぼの。心温まります。
    今回は長さもあまり違わないので、粒が揃った雰囲気。
    前作の少しもの哀しい気配がちらっとよぎります。
    若だんなの記憶にはないはずなんですけどね。
    2011年7月発行。

  • ゆんでめての名残がチラッとあって良かった。からかみなりは藤兵衛に興味なさすぎて読むのに苦痛を感じてたら最後藤兵衛ー!!ってなった

  • しゃばけシリーズ十作目ですかね。本屋さんで更に新作出ているのを見て慌ててブックオフで購入。

    今回は恋と喧嘩、それから病。
    題材はその辺りでしたかね。

    序章としてレシピが載っているのも本作の特徴かと思います。本編にはさほど絡んできませんが、登場はします。美味しそうな描写のある作品が好きなので、これは嬉しいこと。

    これまでのしゃばけシリーズは、短編が最終的に繋がって一冊、と言う形が殆どでしたが、本作はいつもに比べると、一本一本独立してたかな。

    前作ゆんでめての名残や、他の回でさらりと書かれたことが、後の回の伏線に、ってのはありましたけどね。

    正直に言えば、シリーズの中ではちと物足りなさを感じる一冊だったやも。まあ毎度毎度大作ではしんどいですからね。こう言った一冊があってもいいかな。

    あましょうはラストうるっときましたけどね!おれんさんに対してあんまりじゃないかとも思いますが、そう言う時代なんだろうし、まあ自責の念も絡んでるからなあ。
    逆に言えば、好きだとしても持参金無しでは嫁とれない、ってことだし…うまく言えないけど、うん。

    私もなかなか会えない学生時代の親友がいるので共感しました。

  • <目次>


    <内容>
    今回は、若だんなの父、藤兵衛が帰宅しない話。幽霊が生き霊だった話。恋する神様の話。空から飛んできた珠の話。親友の生き霊が友人を諭す話。意表を突く展開だった。各編の最初にレシピ付き!

  • しゃばけシリーズ10

    メシテロ注意

    特に味噌豆腐が食べたくなった。今度作ろうと思う。

    最後の話はなんだかなー。いろいろ説明がつかないことが多いと思うけど。

  • 第十弾。短編集。

    やなりの形をしたいなりは絶対可愛い。
    いなりに紛れ込んでるやなりが可愛すぎる。
    味付け色々入れて、顔も変えて
    重箱もグッズで、絶対売れる!

    あげ出しいもが食べたい。

    ゆんでめての右に行って出会った者たちとは無かったことになっているけど、何となく残っている。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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