- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104548040
感想・レビュー・書評
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セミにハチ、ドジョウ、岩魚、兎、猪を山や川で調達し、手早く料理する義っしゃんの逞しさが爽快。八溝・阿武隈ごっちゃ語も耳に心地よい。山で生きる上での昔ながらの知恵は興味深かった。こんな山の中にお酒とくさやを手土産に訪ねる先生と、先生が来たことに大喜びする義っしゃんの関係が素敵。
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まさにWild Lifeを体現する山奥で一人で暮らす猟師義っしゃんとの1週間(夏冬合わせて)を小泉先生が小説形式で記述する。
獲物の取り方、皮のはぎ方、燻し方、調理の仕方、保存の方法、山の実の発酵方法、おそらく著者が後世に残しておきたかった技法をワクワクする形で記録し広めたかったと思われる。 -
小泉先生ならではの小説。食べ物の描写がおいしそうかというとなかなか微妙なところがこの人。
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著者は東京農大の教授であり、農学博士、そして珍味、寄食に挑戦する「食の冒険家」として有名な方。
ある男と偶然渋谷の飲み屋で出会って、そこから交流が始まる。
男の名前は猪俣義政(義っしゃん)である。
義っしゃんは色々な職業に就くが、合わずに故郷の福島県、阿武隈の山奥に帰って猟師になる。
地元の人たちには、「ターザン」と呼ばれるような暮らしぶり。
そこへ、久しぶりに再会する為に著者が訪れて、
色々な体験と生きる知恵を義っしゃんから学んでいく。
羨ましい生活であると同時に
自分には出来ない尊敬の気持ちが湧く面白本だ。 -
八溝の山のターザンこと義兄んにゃの破天荒で堅実な人柄、またその相棒の猟犬クロの誠実で勇敢な犬柄?に痺れました。夏と冬の二つの季節のそれぞれの滞在記のあまりの盛り沢山さにびっくり。生活の知恵にも関心を通り越して驚嘆!しました。しゃべり言葉の方言がまた言いようのない味を出していて、本当に面白かったです。
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2022/2/25
読み終わった、借りて正解。 -
私は読みにくかった
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「猟師の肉は腐らない」小泉武夫◆大学教授である著者が、山の中で暮らす友人を訪ねるエッセイ。自給自足の冒険ものって大好きなので、忠実な猟犬を連れて狩りに行ったり、魚を獲りに行ったり、昔ながらの方法で肉を保存していたりで最高!読んでるだけだから軽々しく最高とか言えちゃうのだろうけど。
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小説のテイをとってるが、先生のエッセイの延長として読んだほうがいいかも。小説だと思って読むと、冗長なところも多いし、起伏も少ないから単調に思えてしまうかもしれない。
先生の著書はどれもそうだが、通常だったら「うぇっ」と条件反射するであろう食べ物(虫とか、臭いものとか)も、活字だけで見事に美味そうに思わせてくれるというか、腹がへるし興味がわく。
とりあえず、もう少し暖かくなったら、粕取り焼酎とくさやを通販ででも入手して、人気の少ない市民キャンプ場ででも食べにいこうと思う。こぴりんこ。