私という病

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104567041

感想・レビュー・書評

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  • 的を得てます。
    有言実行!

  • 私は強い女が好きだ。そして、たぶん・・・自分もそうであろう。
    うさぎ女王は、自分の弱さを的確に身をもって表現してくれる。
    そこが、好きである。ただの、体験記では終わらない、一冊。

  • 頑固で、器用じゃなくて、身を守るために攻撃的で、女っぽくない、傍目から見たらイタイ、私のような女は共感するんじゃないだろうか。
    そういう人って意外と多いのかもね。
    ちょっと感情的過ぎる気もするけど、うなずけることも結構あった。
    この人の指摘する男と女の違いみたいなものをもっと読んでみたい。面白い。

  • 中村うさぎ自身のデリヘル嬢体験ルポ。ずっと読みたかったんだよね。
    まあ、面白かったです。

  • bookoff
    201003

  • この本は、作家・中村うさぎが、己の身体を実験台としてデリヘル嬢に挑んだ、体験記録であると共に、「女」であること。その違和感について分析し尽くした一冊です。女であれ男であれ、この本に不快感を覚える人間も多数いることと思います。しかし同時に、この本の中の「女」は「私」だ…、と思ってしまう方も大勢いることと思います。
    ともかく、生きてた間中感じ続けていた、これからも感じ続けていくであろう違和感の正体のある種の回答を、この本から得られたような気がしました。

    とある一ページに、何の予兆もなくいきなり泣いていました。何泣いてるんだ?と慌ててつつも、止められずに数十分。この本を、こき下ろすことは多分中に書いてあったように、とても簡単にできるでしょう。けれど、ある種の「女」にとっての救いになることも確かだと思います。これを読んで学べとか、これだけが真実だ、とは思いませんが、泣ける程共感したのは事実です。
    「私」は「私」から、一生逃げることはできない。

  • 著者のデリヘル体験記なのですが、それを契機に<女性であること>について深く掘り下げて考えている本でもあります。確かにジェンダー論とかでよく話されるテーマだけれど、それらには自分が身体を売ったことで性を語る説得力やリアリティは無いと思います。著者の自分を突き放して掘り下げていく能力は本当にすごくて、私は中村うさぎは天才だと思います。

  • 「どうして私は、女であることを、おおらかに正々堂々と楽しめないのか」
    始まりの一文ですが、これって、すっっごくよくわかる。
    自分の持つ女性性についていちいち考えてしまう。
    ある意味自意識過剰ってことはわかってるけど、っていうかこの手の問題って突き詰めればみんな自意識の問題になるのはわかってるけど。
    まぁ私が挫折したのは「女の子であること」であって「女」とは段階が異なるのでちょっとずれるんですけどね。
    主体性の個所については、ああ、そうやって説明がつくもんなんだと気が楽になりました。
    何も変わらないけど、ほら全部自意識の問題だから。
    化粧しないと外に出らんないのも、ライブという非日常にふつーの人よりこだわってしまうのも、自分が認めた人間以外に同情されるのが許せないという理由で身内が死んだのを人に言わなかったのも、ぜーんぶ。
    中村うさぎはこう結論づける。
    「女であること」を過剰に意識することが病の根源であると。
    私の場合きっと「普通の女の子」という生き物を正常に認識できてない。
    だから現実の「女の子」と自分の中での「女の子」と自分という「女の子」に挫折した生き物の間の差異が異常なことになっている。
    正常な認識を持てればいいなと思いつつ、20年間の思い込みを刷新するのはなかなか難しい。
    うむうむ。雑誌でも読めば良いのだろうか。

  • なんていうか……すごい。

    「女であること」というのは私にとっても大きな疑問なので、このルポ(?)はかなり衝撃的でした。
    東電OL事件とか…私知らないんだけどね笑

    例のホストの件にも触れてたけど……アレは…きつい。ひどすぎる。

    もっとデリヘルの部分を大きく割いたらもっと面白くなってたと思う。
    が、やっぱりきついだろうな。
    読む側ならなんでも言えるんだけど。

  • この人の本読むと元気になる。

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著者プロフィール

1958年2月27日生まれ。
エッセイスト。福岡県出身。
同志社大学 文学部英文学科卒業。
1991年ライトノベルでデビュー。
以後、エッセイストとして、買い物依存症やホストクラブ通い、美容整形、デリヘル勤務などの体験を書く。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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