- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104580019
作品紹介・あらすじ
恋するアイコがガーリッシュに悩んでる間も世界は大混乱!殺人鬼はグルグルだし子供は街で大爆発!魔界天界巻き込んで、怒涛の傑作、今ここに降臨。
感想・レビュー・書評
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前から名前だけは見たことのあった舞城王太郎さん。どこかで高評価だったのを見て買ったやつだ。
まず独特の文体。若者の話し言葉で書かれており、若干読みにくさを感じる。そして中身までそれを忠実に反映されている。
第一部。好きでもない相手とヤッた女子高生アイコ。その相手が翌日から行方不明に。その相手のウチに指が送り付けられる。
から始まっての第二部の三門。アイコは三途の川辺りにいる。謎の能力を持つ桜月淡雪なる人物の出現。森での化け物。更にグルグル魔人。はい、この時点で頭はこじらせております。
そして三部。阿修羅には参った。リアルアシュラマン作る?アイコの深層心理?それとも人の真理?
何故だか他の作品も読んでみたくなる。んー、評価が難しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妄想と独り言がが激しくて頭の中がパッツンパッツンの主人公が好き。
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舞城ォォォォォ!!何だこれカッケェェェェェ!!明らかに人を選ぶ本だと思いますがとにかくすごい。衝撃だった。頭をがつんとやられた気分です。果てしなくだらしない思考と、垂れ流しになった欲望と、だけどその中でちゃんと核心をついている。近頃こういう、口語体?の小説増えている気がしますが同時に中身がまるでない本も増えていると思う。だけど舞城さんはちゃんとある!この「阿修羅ガール」で書かれていることは、そのだらしなさの裏でしっかりと筋の通った大事なことだと思った。私はこの本すきだ。とてもすきだ。舞城さんもっと読もうと思います(人には勧めにくいけど)
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イマドキ女子高生の一人称で始まり,グイグイと進む物語が小気味よい。
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はじめの30ページくらいはおもしろいかったけど、あとは苦行
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うわー、読んでしまったよ、というか読まされてしまったというか、第一部ではただ単に同級生の男の子の失踪事件を解明するミステリーとか思ってたら、キュインと方向転換して話がどっか行っちゃうし、またその話が訳わかんないのに読み進められちゃう自分がいて、読んでる途中に酔いそうになって、頭がガンガン、いやグワングワン、いやギュワンギュワンって感じになって、「今どうなってんの?」とか一人でつぶやいてしまったりして、「あれ?もしかしてハマっちゃってる?」なんて思ったり、マイジョウオウタロウってカタカナで書くと競走馬にいそうだよね、関係ないから話し戻すけど、結局面白かったかどうかわかんない、でも一気に読んでしまったのは面白かったからなのか、いやでも面白いところを述べろって言われたら、「擬音語が独特」としか答えられないんだよなぁ~、あぁ、でももう一作くらい読んでみたいかもって思わされたから結果面白いってことでいいと思う。
なんかニチニチニチニチ書いてしまったけど、ジャンルで言ったら恋愛・オカルト・童話・ミステリー・文学、あぁ~訳わかんないからジャンルは「舞城王太郎」でいいや、って最後には思ってしまって、僕は完敗。
って感じの文章が読み進められるなら読んでみてもいいと思います。
レビューは→http://ameblo.jp/sean-north/entry-10434438574.html -
おぉ…斬新。第一部は面白く読めたが、第二部はちょっと読むのがつらかった。
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冒頭からいきなり女子高生(それもとびきりエキセントリック、でも等身大)の頭の中に叩き込まれ、そのまま彼女の濁流のごとき語りに息つく暇もなく飲み込まれていく。。
ここで、乗り切れずにリタイアしてしまう人、結構いるのでは。かなり好き嫌いが別れそうですが、私は思わずえいやっと飛び込み身を任せ、摩訶不思議ワールドにどっぷり浸かりました。読後ひとこと、すごい。
感情移入巧みな共感型の小説の感動とは全く違う、訳分からんさを突き詰めた面白さ。
もちろん、主人公・アイコの持つ普遍的な願いは感じ取れますが、それ以上の圧倒的物量のカオス。熱出しそうです。
これは一体何なのだー、と思いながらも読み終えると確かに一つに繋がる物語と思わせるのはただただ、すごい。
この感想自体も訳が分からなくなってきたのでこのあたりで。 -
煙か土か食い物ぶり2冊目の舞城王太郎。彼の本は癖になる。1部はぶっ飛んだ女子高生愛子の生々しい語り。リアルにこんな子が存在しそうな気にさせる弾丸騙り。2部の序盤は句読点と改行少なくでも読むのを止められない疾走感とリズム感。既視感がある。煙か土か食い物で味わった感覚だ!からの突然の大文字。からの突然の死。からの残酷恐怖メルヘン。からのグルグル魔人。3部は1部に比べ落ち着き成長した愛子の語りでの〆。よくわからない。よくわからないけど読むのが止まらない。描き殴られているようできっと計算されてる。舞城王太郎凄い。
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とりあえず読み終わりましたが…なんですか、これ?
一人称小説をそんなに読んだ記憶が無いので、読み方がわるいのかもしれませんが、何がなんだかよくわかりません。
主人公の頭の悪そうな台詞回しが苦手ですね。結構読み進めるのが辛かったです。
一章後半からの場面転換までは、ある程度ついていけたのですが、二章に入っていきなり訳のわからん場面に転換してしまって、あれ?これ短編集?とか思うような感じでかなり混乱しました。あとがき見たら、二章はなにか元ネタがあるらしいですが。三章に入って場面が戻ってきて、ああ、ちゃんと続きなんだなとホッとする感じです。
三章に入ると落ち着いた雰囲気になって読みやすくはなりましたね。
とにかくわけが分からなかったですね。
最初の展開的にミステリーかと思ったんですが、事件はかけらも解決してないので、これはもしかしたら文学なんですかね。
場面描写については用意に想像できて、二章についてはホラーの雰囲気がばっちり出ていました。一章の後半は時々クエスチョンが出ましたけども。
とはいえ、先に何度も書いているように、結局面白さもなにもわかりませんでした。