- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104645053
感想・レビュー・書評
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森見氏、楽しい。
しかし、要所要所に頭の良さが垣間見れ
恐れ多くなってしまうのである。
それは至極当然。
それだけではないものがあるのだ!と私は思っている。
こんな、摩訶不思議な小説書ける人、なかなかいないよぉ。
と思う。
奥深く、無限大の異次元を持った四畳半とか。
いわゆるファンタジーより身近。
森見氏は女子たちに「モリミー」と言わせるものがあるのだな。
絶対乱暴なふるまいとかしなさそうだ。
森見氏の話は楽しい。
寄り道しつつ妄想に励む真面目な森見氏。
妄想ブラボー!
しかし、時々、高尚すぎてついていけなくなる。
私みたいなバカは何度も読み返さねば理解できない。
ヨーロッパ企画の上田氏のことを書いたものは
えー、もう一回噛み砕いて言うてくださいとお願いしたくなる。
どうか、ここまで降りてきてはくれませんかと。
あんなに「かしこ」だから(関西弁で賢い人のことをかしこと言います)
四畳半の大きなワールドを描けるのだろう。
何じゃこりゃと最初思ったけれどねぇ
クセになりますな。 -
森見登美彦さんの作家14年の集大成とも言えるようなエッセイ。
エッセイだけど、文体から森見ワールド全開でした。
私の読解力では理解できていない部分も…(ごめんなさい) -
図書館で借りたもの。
森見さんのエッセイをまとめたもの。
『眠る前に読むべき本』を作りたかったそう(笑)
表紙イラストが可愛い。
お気に入りを語る章で、森見さんもモレスキンを使っててなんだか嬉しい。
記念すべき1ページ目に書かれたアイデアは「パンツ番長」。森見さんらしい(笑)
『カレーの魔物』
『歩いても歩いても廃駅』
『記念館と走馬燈』
が特に好き、
森見登美彦記念館、行ってみたいなぁ。
四畳半を再現した部屋とか。
『「森見登美彦日記」を読む』も良かった!
書き下ろし+大学院生時代の日記公開。
「日記魔」な森見さん。私も一緒!
日記面白かった!ずっと読みたかった!
カウントダウンTVスペシャルを見た森見さんが「ここ十年のKinKi Kidsの凄さに気づいたりした」と書いてあってびっくりやら嬉しいやら。 -
森見登美彦の心の中を見られる作品
毎日必ず日記を書くなんて凄すぎる -
著者がデビューしてから14年間分の諸処で書かれたエッセイ集。
まえがき・あとがきにあるように、書かれた時期や媒体がばらばらなので、統一感がないため(悪い意味ではない)、一気読みには向かない印象。
その波に呑まれてしまった私は、のろのろと好きなタイミングでのんびりと読んでいたため、気が付けば文庫版が出てしまったという、買ったのは早かったのに……と少し反省をしております。しかし、ばらばらに掲載された内容であるので、ばらばらと読んでも何も苦がなく、いつでも気軽に森見氏のその時々で思ったことや考えていたこと、感じたこと等々を、相変わらずの個性的な言い回しで垣間見えるのは、ファンとしてはとても楽しいし面白いです。
また、特段のファンではなくても、著者の作品や小説の書き方の姿勢や考え方や日常や身の回りへの独特の視点や感想、妄想は自分にないものを気付かせてくれるかもしれない(くれないかもしれない)ので、読んで損はないです。
個人的には、後半の「空転小説家」は興味深いし考え方が好き。小説とは世の中に必ず要るものではないと言いつつ、全ページを通して小説への愛があるし、自分の体験したことがない世界を体験するために小説を書くというのは、読者からしても同じことが言えるので、そこが著者の作品の面白さのポイントだなとしみじみ思いました。 -
登美彦氏の目と妄想を通すと世界はこんな風に見えるのか、と体験できるような本。
ご本人も勧められているように、ちまちまと摘むように読み進めるのが心地良かった。
スランプ期の心情も綴られていたところが、なんだか無性に胸を打った。
小説の種になるような、なんて大層な物の見方には到底及ばないが、面白いものを見つけたり妄想する気持ちを持って日々を生活してみようかな、というか気持ちになれた。 -
普段読まないエッセイというジャンルがとても新鮮だった。小説を読んでる間あまり考えることのない作者のこと。どんな小説でも、読み終わった後に作者ってどんな人なんだろうって今まで調べたこともなかった。
ごくごく当たり前の、「小説は人間が書いてる」ということに心を傾けることができるようになる本であった。
おもしろいと思って読んでいた小説も、産みの苦しみを経て世に出ている。これからは作者の紡いだ文章に応えるべく今まで以上に丁寧に本を読んでみよう。そう思った。 -
かなり前にKindleで購入して気になるところからちょっとずつ読みました。いつも持ち歩けるのがうれしい!
読み終わるのが名残惜しいと思うくらい、ステキでした。
森見さんの小説の書き方が興味深かったです。