本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104682010
感想・レビュー・書評
-
40歳を目前にして開かれた小学校の同窓会をきっかけに再会した、大澤と早紀。お互いが初恋の相手だった2人はすぐに深い仲となる。しかし、あるとき、2人に思いがけない悲劇が。
不倫もののラブロマンスかと思いきや、あることが契機となり、サスペンスの要素が色濃くなる。章ごとに語り手の視点が変わる(特定の一人の動向に焦点が絞られる)ため、登場人物の性格や心情が理解しやすく、ストーリーを複数の側面から眺めることができる。
目の前で起こる事態にふりまわされる早紀とは対照的に、傍観者であり、「いい人」と他人から言われる早紀の夫がどう事態に関わっていくかがポイント。途中から登場する少女はミステリアスというよりは不安定でよくわからない存在だと感じました。ラストは劇的(すぎ)で視覚的な効果もあって良い。女性的な表現にみちた作品だと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示