アミダサマ

  • 新潮社
2.70
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本棚登録 : 412
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104734023

作品紹介・あらすじ

幼な児の名はミハル。廃棄された冷蔵庫から生れた物言わぬ美貌の子。ミハルが寺に引き取られてから集落はじわじわと変わってゆく。そして猫の死。そして母の死。アミダサマ!ミハルは無心で阿弥陀仏に何かを念じているようだった。冥界へ旅立つ者たちをその手で引き止めるために。痛切なその叫びは冷蔵庫の扉を開けた男にもしっかりと届いていた…。

感想・レビュー・書評

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  • なんだろう、よく分からないまま読み進み、よく分からないまま終わってしまった。満足感もなく、かといって不満足でもない不思議な感じだった。
    なんでこの作品を手に取ったのだろう…?

    沼田まほかるさんの作品は「猫鳴り」を読んでたようだが、珍しく星5を付けていた。それなのにまったく思い出せない…
    まったく参考にならない不思議なレビューになってしまった…

  • 読了日2010/07
    ミステリーというよりホラーな感じ。
    ホラーでも、怖いぃ~!寒いぃ~!って感じじゃなく
    何か、気持ちの悪い雰囲気が漂ってて、ゾワーっていうホラー。
    そういう雰囲気を文章で表現できるってすごいなぁと思う。
    最後は、ぼんやりとした感じで終わったけど、この本の雰囲気にあってる気がして、いいと思う。

  • 【あらすじ】
    幼子の名はミハル。産廃処理場に放置された冷蔵庫から発見された、物言わぬ美少女。彼女が寺に身を寄せるようになってから、集落には凶事が発生し、邪気に蝕まれていく。猫の死。そして愛する母の死。冥界に旅立つ者を引き止めるため、ミハルは祈る。「アミダサマ!」―。その夜、愛し愛された者が少女に導かれ、交錯する。恐怖と感動が一度に押し寄せる、ホラーサスペンスの傑作。

    【感想】

  • 無垢な少女の悪気のない欲が死ぬはずだったものをとどめて周囲が狂い死していく。人が少しずつ狂っていく恐ろしさ。どす黒い感情が感染して周りも狂っていく。怖いというより気持ち悪さでいっぱいだった(*ノÅ`)怖いもの見たさで気軽に読んでみたら結構凹んでしまったw2016.05.26読了。

  • 先を読ませる力の強さはさすがの沼田まほかるだけども、展開の説得力や物語自体の面白味はあまりなく、読み終わっても特に心が動かされなかった。

  • 2015.11.8読了
    薄気味悪さを描こう描こうとしていて、結局よくわからない…といった感じか。

  • なんともいえない薄気味悪さもあるものの、特殊能力である「コエ」や仏教思想などもほとんど活かすこともなく終了。似通った部分のある小野不由美氏の「屍鬼」が頭に浮かんだが作品としての出来の差は明白。

  • 身震いするほど恐ろしい話だった、途中までは。恐怖の対象が目に見える形になった途端に気持ちが冷める。
    しかしながら、自分の居住している区域が徐々におかしなものに感染していく様は肝が冷えた。

  • ベテランのようなうまさ。しかし登場人物たちのネジのはずれ方が、どっかで見たり聞いたりしたことある程度というか、あんまり「うわぁ」とはならなかったな。

  • キング風の表紙にもったいぶった書き方、
    大作なるか⁉︎と思いきや
    え⁇中途半端…
    呼び声も父親エピソードもなんかいろいろ中途半端なうえ
    坊さんの母エピソードは無駄なまでの書き込み。
    キングでも読もう〜

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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