- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104738021
感想・レビュー・書評
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泳げない人が、この本読んでも、泳げるようにはならないし、もともと泳げない人が泳げるようになって読んでも、泳げるようになるには、人それぞれの課程と出会いがあり人それぞれで、泳げる人になっても、もともと泳げる人と大人になって泳げるようになった人には、大きな差があって、結局、はい、泳げません。
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面白い( ´ ▽ ` )ノ
水が怖く、泳げない著者が、なぜか水泳教室に通い、泳げる人になろうと奮闘。
…なのに、泳げる人は性格悪いとか、泳げない方が水難事故に遭ったときに生存率か高いとか、屁理屈三昧。
しまいには、なぜ泳ぐのかと、哲学的になってしまったり、泳ぐために仏像を見に行ったり…
同じく水の怖い私としては、笑うに笑えない、けど分かるわ〜って感じ。
でも、私は別に泳げるようになりたいと思わない…
なぜ著者が泳げるようになりたいと頑張ったのか、全く理解出来ない…(笑)
でも、水が怖いという感覚は、とてもよく表現されてて納得。これは私も使おうと思った。
ちなみに、私はとりあえず、50メートルとかは泳げますが、泳ぐ必要を感じないし、視力のせいで身の危険を感じるので泳げない人です。てか、水が怖いし。 -
「泳げる人は泳げない人の気持ちを分かってなさすぎる!!」・・・という心の叫び。
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私も泳げません。読んでも泳げないことに変りはないけれど、少し泳げるようになりたい・・・と思うようになりました。
きっと、知らない世界が開くような氣もしてきました。 -
はい、私も泳げません。泳げないけど、泳げないから、水泳教室に通っています。
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事実を身も蓋もないくらい客観的に、透徹した視線で描き出す著者のルポルタージュ。そして本作での取材対象は「泳げない自分」です。
水が怖く、泳げない著者が、ゼロから水泳を習い、上達していく様子がつぶさに記録されています。
そして、そのとき泳げない人(著者)がどんな気持ちでいるのか、その人が泳ぎのヒントを得たときにどんなことを感じ、考えていたのかが丁寧に記述されています。
水泳の教本は世に溢れかえっていますが、泳げない人目線から、その心理に寄り添って書かれた本書のような本は希有なんじゃないかと思います。
ちなみに、うちの母もここ数年水泳にハマって毎日泳ぎに行ってますが、本書を渡したところ、どハマりし、水泳仲間に貸した挙げ句借りパクされました…orz 歳行ってから水泳を始めた母に、共感を覚えるところ大だったのでしょう。
本書では、桂コーチがめんどくさい生徒(失礼!)である著者を根気よく指導しているのですが、その言葉の一つ一つが「さすがプロだなぁ」と思わされるものばかりです。
泳ぐときは「力を抜け」とよく言いますが、漠然と力を抜けと言われても難しいんですよね。そこで、「泳ごうとせずに、ただ伸びようとして下さい」など、少し考え方を変えるようなアドバイスがなされます。
私は合気道を少しやっているのですが、そこでも「力を抜け」と言われます。が、これがなかなか難しいんです。
しかし、「掴まれている腕のことは放っといて、向こうにいる彼の肩を叩いて振り返らせようとして」と言われると、思いっきり腕を握られているのに難なく動いたりするのです。スポーツでも武道でも、根底にある身体操作のコツは一緒なのかな、と読んでいて感じました。
おそらく、力を抜くためには意識を向けないということが重要な要素なんでしょうね。ただ、そこで自分に対し否定形の命令をしてしまうと途端にできなくなります。どこかで読んだんですが、人間の深層意識は否定形を理解できないそうです。論理構造で言っても、否定形というのは一度ないものを現出させてそれに×をつけることであり、ないものを一度意識せざるをえません。つまり、「力を抜こう」と思ったら、まず抜くための力を意識しなければならないわけです。ガッチガチに力が入っている状態であれば、それもある程度有効でしょうが、無駄な力を完全に抜こうと思うと、「力を抜く」というアプローチは、かえってドツボにハマる危険性も有しているわけです。
だから、否定形の命令ではなく、別の動作を目的とする肯定的な動作で考えた方が、余計な力を抜くのには良いのかな…と本書を読みながらつらつら考えました。
あと、個人的に面白かったのが、著者が泳ぎの感覚を掴んだときに、その場で立ってしまうことです。
桂コーチは「せっかくできているのに、それを崩して立ってしまうのはもったいない」と考えていますが、おそらく桂コーチは感覚的に物事を捉えるタイプの人なんだと思います(私もそうです)。だから、泳ぎながら感じたことをそのままキープしようとします。
これに対して著者は、おそらく物事を理解しようとするタイプです。だから、今自分が掴んだ感覚もすぐ「理解」しようとし、落ち着いて「考え」「反芻する」ために立ち上がってしまうんだと思います。
この二人の感覚の違いというのは、多分頭では理解できても、腑に落ちてわかることはないんじゃないかなぁ、と思います。著者の物事の捉え方がそうだとしても、私もやっぱり腑に落ちないものを感じますから。
色々ゴチャゴチャ書きましたが、難しいことは抜きにして読んでみて下さい。読んでる内にとにかく泳ぎたくなってくる一冊です。 -
私はおよげません。
この本を読みおえたら泳ぎたくなるかも
と思って読み始めましたが、
読み終わった今現在
泳げないままでもいいや
と思ってます -
同名の映画を観て、原作本ということで手に取りましたが…
内容が一致しなくてビックリしました。
共通点は、登場人物に桂コーチがいるだけ笑
著者の高橋秀実さんが、泳げるようになるまでの2年間で体験したことや考えたことをまとめた一冊でした。
覚えておきたい豆知識
・水泳にもスイマーズハイがある(200mを越えたあたりでくるらしい)
・人間の祖先は泳ぐサルだったという進学説がある(イギリス人学者 エレイン・モーガン)
・クロールは十九世紀後半にイギリス人が開発した
オーストラリアの原住民からヒントを得た泳ぎがその原形とされ、原語は虫が這う・腹這いで行くの意味らしい
・クロール以前に日本には独自の日本泳法なるものがあった(武士がお堀を泳ぐ為の泳法らしい)
面白かったけれど、期待と違うものだったので☆☆☆
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私も泳げるようになりたいなと思って読んでみました。でも、なぜ泳ぐのか、なぜ泳げるようになりたいのかを考えると別にいいかなという気もしてきました。とりあえず、スイミングスクールに行くのは保留にします。
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水泳人なら,絶対に読んで欲しい一冊.水泳人ではなくても体育人でヒトに運動を教える立場のヒトなら,「なぜ,動きの指導がうまく伝わらないのか?」が,カナヅチの著者の目線で理解できる.著者にはお会いしたことがないが,こういう生徒に教えるときっと指導力がアップすると思える.