百年の孤独

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105090081

作品紹介・あらすじ

愛の欠如のなかに生きる孤独な人間の生と死、相つぐ奇想天外な事件、奇態な人々の神話的物語世界-マコンド村の創設から百年、はじめて愛によって生を授かった者が出現したとき、メルキアデスの羊皮紙の謎が解読され、ブエンディア一族の波瀾に満ちた歴史が終る。世界的ベストセラーとなった傑作長篇の改訳。ノーベル文学賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • h10-図書館2019.10.14  期限延長11/6 未読 返却10/26

  • これは凄かった。
    まず独特の世界観がすごい。現実も非現実も一緒になり、自分も異世界の住人になったような気にさせられる。
    語り部がとうとうと読んで聞かせるような文体は、これを読んでいると催眠にかかったように物語に引き込まれていく。

  • マコンドという村を作ったホセ・アルカディオ・ブエンディアを始祖とするブエンディア一族とマコンド村の興亡を描いた百年にわたる物語。

    数多の現実的・非現実的なエピソードが次々と描かれるが、語り口は淡々としている。一族の者が同じ名前を名づけられるので混乱するのにくわえ、物語全体が長いので読むのに苦労した。読み終わるのに一ヵ月近くかかった。

  • ながい
    読み終わったことにしよう

  • ラテンアメリカのノーベル文学賞作家、ガルシア=マルケスの代表作。アウレリャノ・ブエンディア、アルカディオ・ブエンディア、アマランタの名前を持つブエンディア家とその一族の住むマコンドという(コロンビアと思われる)架空の中米の街をめぐる話。
    同じ名前が何度も繰り返されるのと同時に、出来事は様々あれど、その一族で繰り返される出来事にラテンアメリカの混沌を見る思いがする。
    不思議な出来事が普通に起こり、周りの人たちも当たり前に受け止める。
    読み進めるのは苦しかったが、ラテンアメリカの雰囲気を味わうことができる。

  • 確かに起きて読んでいるのに夢を見ているような浮遊感。
    A.C.クラークの言葉だと勘違いしていた?「十分に発達した科学は魔法と見分けがつかない」だったか?
    ラストで「幼年期の終わり」がふと浮かんだ。

  • 難しい不思議な話。
    100年にわたるブエンディア一族の物語は、初代のホセ・アルカディオ・ブエンディアを探究と冒険に駆り立てたジプシー・メルキアデスが羊皮紙に予言した物語だったのか。孤独の影が一族の上にある、と繰り返し書かれていた。誰にも理解されない孤独。そして初めて愛によって生まれたアマランタ・ウルスラとアウレリャノの子供は豚の尻尾が生え、母は産褥で死に、子どもはそのまま蟻に喰われる。
    どの人物も理解不能で人間離れしているように見えるけど、他者とはそういうものなのか。
    最初は近代化を無批判に受け入れるマコンドの人々を通してその愚かさを批判しているのかとか、自由党と保守党の争いの中で次第に勝つことが自己目的化して理念を捨てていく政争の馬鹿らしさを揶揄しているのかとか思ったけど、この作品の主題が掴みにくい。題名にあるような孤独が一番なのだろうか…

  • 再読。世界で3000万部売れた20世期の画期的名作。最初読んだ時の感動は生々しかった。あらすじを求めると、つまらなくなる。細部まで人、事が現実と幻想のあわいがなく描かれている。「通過に午後いっぱいかかった二百両連結のバナナ専用列車」などの創作術は舌を巻く。

  • 最初ちょっと読んだけど、読みにくすぎてやめた

  • 湖に映る森を眺めているような感じ。雨が降り落葉し、また春芽吹く。そういった移ろいを水面に観ているよう。時間が進むにつれ少しづつその世界が変わっていく。ひとときひととき同じときはないというように。反対を押し切り、森を伐採し観光開発をした。というような物語はない。湖に映る森が映り始めて消えるまでの記録。そういった趣の作品。村に取り付けた監視カメラを百年分観たような。読み解こうと思えばどこまでも読める。安部公房の言う精密な地図のような作品。

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